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【今週公開の注目作】『ゴジラ -0.0』戦後日本に再び迫る未曾有の危機。原爆の傷痕、家族の絆、そして立ちはだかる巨大な脅威に立ち向かう人々の物語

【今週公開の注目作】

『ゴジラ-0.0』
2026年11月3日(火・祝)日本公開
公式HP:https://godzilla-minuszero.toho-movie.jp/

文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

『ゴジラ -0.0』がいよいよ公開となる。前作『ゴジラ -1.0』から2年後を舞台に、再びゴジラとの戦いに身を投じる日本人を描いていた本作。前作は日本映画として初めて、アカデミー賞視覚効果賞を受賞するなど、国際的な評価も非常に高かった。先日行われたLAで行われたプレミアでも大熱狂だったという同作。神木隆之介や浜辺美波といった主要キャラは続投し、本作から新たに田中泯、長澤まさみが新たに加わった。そして監督は、ハリウッドでの映画製作も決まった山崎貴である。

本作も戦後間もない日本が舞台であることは前作と同じだが、本作は前作以上に「原爆」や「日本とアメリカの関係」に重きを置いている。同じ「戦後」でも前作とはまた違ったテーマで描かれているため、前作以上に濃いドラマを楽しめるのではないか。

もちろん世界が注目するVFKも凄まじく、特に終盤の「大怪獣バトル」はアメリカのモンスターバースにも負けないほどの迫力だ。まるで自分もその場にいるかのように感じる臨場感は、さながら映画版「ゴジラ・ザ・ライド」だ。

私は本作を東京国際映画祭の上映にて、公開日前に一足先に映画を鑑賞させてもらった。ここからは作品を観ての率直な印象を少し述べさせて頂きたい。いくらかのネタバレを含むので、その点をご了承いただける方のみ、この先に進んで頂きたい。

 

 

 

ネタバレ注意!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずゴジラについてだが、率直な印象として出番は前作よりも少しだけ減っている。既に公表されている通り、本作には新たな怪獣として「キングギドラ」が登場するのだが、そちらにも単体で大きな見せ場を一つ設けている分、ゴジラの出番を譲った印象だ。もちろんゴジラ、キングギドラそれぞれのシーンと、両者が戦うシーンの迫力は素晴らしいとしか言えないほどのクオリティだ。先ほど「ゴジラ・ザ・ライド」と言ったが、映画終盤の両者の戦いはまさに、ゴジラ・ザ・ライドに乗って自分自身もその場にいると感じさせるほどの臨場感だ。この怪獣のシーンだけでも、本作の料金を支払う価値が十二分にあると思う。

前作同様に戦後が舞台である本作だが、前作以上に「原爆」というものを意識した物語になっている。それを象徴するのが田中泯演じる村上教授で、彼は広島の原爆で家族を失うという悲劇を体験しており、アメリカに対して激しい憎しみを持っている。彼が焼け焦げた家族の遺体を発見するシーンは中々にショッキングだ。ゴジラが復活した本作で、原爆を落としたアメリカを相手に、彼が何を考えるか。ここは本作の中でも重要なポイントになっている。なお、前作では全く存在感が無かったGHQも本作には登場。本作ではアメリカの動きにも注目だ。

敷島浩一、典子、そして明子の敷島一家も本作の注目ポイントだ。前作の銀座の惨劇を生き延びた典子は、ゴジラ細胞に適合して生き残ったことが明かされており、体にも変化が起きている。浩一は再び巨大生物と戦う道を選ぶのか、典子はどんな決断をするのか。ここは劇場で是非観ていただきたい。そして本作は娘の明子が非常に大きな存在感を発揮している。この明子を巡る物語は結構グッとくるところで、これが前作とは大きく変わったところだ。

前作も本作も、人間ドラマ部分にかなりの時間を割いている作品ではあったが、本作の方がより見やすい感じがあったと思う。前作が7年ぶりのゴジラ映画であり、誰もが見やすい「ゴジラ映画」にまとまっていたと思うが、本作は『ゴジラ -1.0』という作品で、ある程度下地ができている部分に積み重ねているので、より重たいテーマをドラマに入れているような気がしている。上記の原爆や家族の物語は、結構心を揺さぶるものがあったと私は思っている。

とはいえ、やはり「もっと怪獣たちを見たい」という気持ちは前作の時と変わらない。特に本作はゴジラとキングギドラで「怪獣時間」を分け合った感じがあるので、ゴジラの登場時間は前作よりも少なくなってしまっているのは残念なところだ。もちろん山崎監督がしっかりドラマ部分も描いた上で、この作品を考えているのは重々承知しているのだが・・・やはり「もっとゴジラやキングギドラが暴れまわるところが見たい!」と思うのは私だけではないだろう。

恐らく、また続編が作られるというような感じの終わり方ではなかったと思うので、この「マイナス」シリーズは本作で終わりだろう。前作を観ていることが、もちろん大前提だが、前作でゴジラに興味を持った人は楽しめる作品になっているとは思うし、初見であっても、やはりあの大迫力のVFXは楽しめると思う。この先どんなゴジラ映画が作られるのかは、まだ分からないが、本作にはまた世界中で「ゴジラ・ブーム」を起こしてくれることを期待したい。

【ストーリー】
戦争によって「無(ゼロ)」になった日本を ゴジラが「負(マイナス)」に突き落とした。 あれから2年。 もがき苦しみながらも復興を遂げ、ようやく辿り着いたはずの日常に 希望を完璧に打ち砕く、新たな絶望の到達点が襲いかかる。

【キャスト】
神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、佐々木蔵之介、國村隼、田中美央、安藤サクラ、長澤まさみ、田中泯、吉岡秀隆

【スタッフ】
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
製作:東宝㈱
制作プロダクション:TOHOスタジオ ROBOT
VFX:白組

© 2026 TOHO

 

 

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