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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』過去に目を向けるのはもうおしまい!? インディとハリソンを次の人生に盛大に送り出そう!

◆今週公開の注目作

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

前作から10年以上経って続編が作られたシリーズは、最近かなり多い。『ジュラシック・パーク』、『ゴーストバスターズ』、『アバター』、『トップガン』…、そして『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作となるこの『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も。思えば、主演のハリソン・フォードは他にも久々の続編に出演している。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と『ブレードランナー2049』だ。どちらも、賛否はあれど自分の演じたキャラクターの人生をたたむようなストーリーになっていた。現在ハリソンは御年80歳。本シリーズのインディ・ジョーンズ役を演じるのも今回で最後であり、ハリソンの俳優人生と重なってくるような作品になっていると言えるだろう。

本シリーズはアクション・アドベンチャー映画の最も代表的なものであると同時に、その後の『トゥームレイダー』や『ナショナル・トレジャー』など同種の作品に多大な影響を与えている。「実際に歴史上に存在したかもしれない、人知を超えたパワーを秘めたお宝」というアイディアは、もはや普遍的なものだ。インディ自身が「オカルトの権威」と呼ばれているように描写は科学的ではないのに、娯楽映画としてのリアリティとファンタジーのバランスが絶妙で、多くの観客を考古学の道に引きずり込んだとも言われている。これまでに取り上げられた至宝はモーゼの十戒が刻まれた石板が収められた聖櫃(アーク)、シヴァ神から授かった石サンカラ・ストーン、イエス・キリストの血を受けた聖杯、オーパーツ扱いされているクリスタル・スカルなどだ。

今回登場するのはアルキメデスのダイヤル。古代ギリシャで作られた、世界初のアナログコンピューターとも称される歯車式の計算機「アンティキティラ島の機械」がモデルだ。天体の運行を予測するための複雑かつ精密な計算が可能であり、そこから想像を膨らませた結果、何と作中では過去に干渉できるアイテムになっている(リアリティの一線を越えているが、それはすでに前作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』で行われている)。シリーズの集大成で「過去」がキーワードと来れば、どうしても思い出すのはインディ自身の過去、これまでの作品だ。生徒からモテモテの大学教授で、どんな危険もへっちゃらの若き冒険家インディはもういない。

その代わり、従来らしく一筋縄ではいかない新たなヒロイン、ヘレナともう一度だけ冒険に挑む。言うなれば、これはインディと観客の、最後の別れのチャンスなのだ。しかも豪華で、またインディの冒険家人生を締めくくるに相応しく、敵である元ナチスの科学者フォラーを演じるのは“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセン! 監督もシリーズ全体を手がけてきた巨匠スティーブン・スピルバーグからジェームズ・マンゴールドに交代しているが、『LOGAN/ローガン』でヒーロー、ウルヴァリンの結末を、『フォードvsフェラーリ』で緊張感抜群のカーアクションを描いた彼に頼んだのは最適な人選だった。愛するシリーズが終わってしまうのは寂しいが、我々は過去にだけ目を向けたまま現実を生きることはできない。インディが過去と未来のどちらを選ぶのかは見てのお楽しみとして、どうせ避けられない別れなら、いっそ派手に劇場で!

【ストーリー】
ハリソン・フォード演じる大ヒットシリーズ「インディ・ジョーンズ」の最新作にしてシリーズ第5作がこの夏、最後にして、最大の冒険へ。“人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる! 巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がる——。

【キャスト】
ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン

【スタッフ】
監督: ジェームズ・マンゴールド(「フォードvsフェラーリ」、「LOGAN/ローガン」)
製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル 
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
原題:Indiana Jones and the DIAL OF DESTINY
©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

6月30日(金) 全国劇場にて公開

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