MOVIE MARBIE

業界初、映画バイラルメディア登場!MOVIE MARBIE(ムービーマービー)は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

検索

閉じる

『峠 最後のサムライ』/【後編】峠から時代を見つめたサラリーマン・河井継之助

◆今週公開の注目作

『峠 最後のサムライ』

 

文:たんす屋(神社好きの中年Youtuber)

 

※前編はこちら薩長に地獄を見せた幕末のジョン・ウィック、河井継之助

 

田舎の小藩に不釣り合いなほどの近代兵器を駆使し、薩長の官軍を相手に血で血を洗う激戦を繰り広げた越後長岡藩家老・河井継之助(かわいつぐのすけ)。

実は司馬遼太郎が小説にするまで、河井は故郷の長岡ではすこぶる評判が悪かったそうです。なにせあまりに苛烈な戦いの果てに長岡の街を灰にした男ですから。

「じゃ、どうすればよかったんだ!」と地下から河井の声が聞こえるようですが、司馬遼太郎はしばらくサラリーマンをやっていたからか、ほろ苦い責任の被り方というか、判断の是非とか、歴史の真実に迫るのが上手いですよね。

おかげで今ではある種名誉回復しているというか、むしろ人気があったりします。

★河井継之助記念館 https://tsuginosuke.net/

★司馬遼太郎「峠」文学碑 https://nagaoka-navi.or.jp/spot/42286

余談ですが、ウクライナ戦争で「どうせロシアにかなわないんだから戦争しないで、降伏したほうが民衆の為だ」と発言して、橋下徹が在日のウクライナ人たちから猛反撃にあって炎上していましたが、「祖国のために戦う」というのがどういうことなのか?今の日本人、全てが考えるテーマをもった作品でもあると思います。

ともあれ、河井継之助は越後(新潟)に住み、世の中に動きがあるたびに峠を越えて、江戸へ、京へ向かい、藩のために働きました。そして終わると再び峠を越えて故郷へ帰ってくる。この往復運動の中で、河井は幕末のキーマンというべき存在になっていった。

幕末期最強の戦闘司令官【ジョン・ウィック】河井継之助は、まさに峠から「時代」というものを見つめた男だったのです。

【ストーリー】
敵軍 50,000 人に、たった 690 人で挑んだ“最後のサムライ”
慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るために、戦争を避けようとしたのだ。だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……。

【キャスト】
役所広司、松たか子、香川京子、田中泯、永山絢斗、芳根京子、坂東龍汰、榎木孝明、渡辺大、AKIRA、東出昌大、佐々木蔵之介、井川比佐志、山本學、吉岡秀隆、仲代達矢

【スタッフ】
監督・脚本:小泉堯史
音楽:加古隆
原作:司馬遼太郎「峠」(新潮文庫刊)
配給:松竹、アスミック・エース
2020『峠 最後のサムライ』製作委員会
公式 HP:touge-movie.com

6月17日(金)全国ロードショー

 

※関連記事

役所広司、永山絢斗、小泉堯史監督登壇!『峠 最後のサムライ』長岡先行上映会オフィシャルレポート!

『峠 最後のサムライ』和平を願い挑んだ“小千谷会談”本編映像解禁!

『峠 最後のサムライ』“知られざる英雄“河井継之助の不退転の覚悟と熱き心で正義を貫く姿を捉えた場面写真解禁!

バックナンバー