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『ジョン・デロリアン』伝説の車を開発した男の波瀾万丈な人生

◆公開中の注目作  
『ジョン・デロリアン』

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映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する車、デロリアンは今となってはSF映画の、そしてタイムマシンのアイコンとなった。しかし、どんなカッコいい車であっても始めから存在している訳ではない。デロリアンというあまりにも大きすぎる存在となった車を開発した男の半生を描いたのが本作だ。ちなみにデロリアンは社名であり通称。「DMC-12」があの車の正式名称だ。

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「DMC-12」を開発した男の人生はまさに波瀾万丈という言葉が相応しい。開発者ジョン・デロリアンはかつてゼネラルモーターズで有名車の開発にも携わった男だが、自ら革新的な車を開発するために独立。その男がどうやって資金をやりくりし、どんな困難の末にあの車を開発したのか。まさに壮大なドラマだ。

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映画では本物の「DMC-12」が30台以上使用されたそうだもちろんタイムマシンではない。それだけでもこの車のファンからしたら感涙ものかも知れない。しかし、この映画を観るとデロリアンという男は、破天荒だ。映画を観ていて思ったのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクに似ているなという事である。

彼も車の開発のために麻薬取引に手を出すのだが、ドクもまたタイムマシンのエネルギーであるプルトニウムを手に入れるために、リビアの過激派を利用している。デロリアンを作った男と、そのデロリアンでタイムマシンを作った男。どこか似ている部分があると言うのは何とも不思議なものだ。

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「DMC-12」は、デロリアンの名で世界的に知られ、映画を通してではあるが多くの人に喜びや楽しみを与えた。しかし、皮肉な事に、その車を作った男の人生は波乱に溢れ、その名を知る者も決して多くはない。そういう今の現状を見ると、悲しい気持ちになる映画でもある。でも彼がいたから「DMC-12」という車が産まれたのも事実だ。この映画が一人でも多くの人の目に触れて、彼の功績を記憶する事を願わずにはいられない。

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【あらすじ】
1977年のアメリカ・南カリフォルニア。麻薬密売に手を出してFBIに拘束されたパイロットのジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)は、無罪にしてもらう代わりに情報提供者になる。彼は引っ越し先の隣人がゼネラルモーターズでポンティアック・GTOの開発に関わった自動車エンジニアのジョン・デロリアン(リー・ペイス)だと知る。ジムは、大きな家で家族と暮らし、自ら会社を設立してデロリアンを開発するジョンに憧れていた。

【キャスト】
リー・ペイス、ジェイソン・サダイキス、ジュディ・グリア ほか

【スタッフ】
監督:ニック・ハム

公式HP:http://delorean-movie.jp/

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