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【ネタバレ無し】『#スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』あけましておめでとう。そして良いお年を!? 2022年は本作に始まり、本作に終わる!

◆今週公開の注目作
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

まず先に言っておこう。この記事に、本作の予告編から分かること以上のネタバレはないので安心してほしい。だが、もちろん前2作『スパイダーマン:ホームカミング』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』…そしてサム・ライミ版『スパイダーマン』3部作と『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ2作の展開についてはある程度触れなければならないのでご容赦願いたい。

あどけないトム・ホランドが演じているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版のスパイダーマンはシリーズの中でも最年少で、最も年相応だ。『ホームカミング』の時点からヴィランとの戦いと学生生活が並行して描かれており、『ファー・フロム・ホーム』では修学旅行中にヒーロー活動を行っていた。前作のラストで世界に正体がバラされ、殺人容疑までかけられたピーター・パーカーは、それ自体もそうだが危うくなってきた大学進学の心配もしなければならない。そこで魔術師ドクター・ストレンジの力を借りて人々から不都合な記憶を消してもらうよう頼むが、手違いでこの世界と似ているが別のいくつもの世界、マルチバースと繋がってしまう。

『マトリックス』ではないが、本作のマルチバースもメタ的なもので、それぞれが独立していたはずの各『スパイダーマン』シリーズの世界が干渉してくる。サム・ライミ版で強烈なインパクトを残し、前作でまさかの再登場を果たし、スパイダーマンの正体までバラしたメディア編集長J・ジョナ・ジェイムソン(演じるのは同じくJ・K・シモンズ)…はマルチバースとは関係ないのがややこしいのだが、『スパイダーマン2』のヴィランで、タコに似たアームを装備し、太陽に等しいエネルギーを得ようとしたがために身を滅ぼした“イカ”ロス、Dr. オクトパスなどのカムバックには涙を禁じえない。

懐かしい顔ぶれを見るのは、それぞれの世界を知っている“神”である我々には嬉しいことだが、ピーターにとってはそうではない。別世界の干渉は自分の世界の危機であり、ではヴィランを送り返せばすむのかと言えば…これまでのヴィランは大抵、スパイダーマンとの戦闘で死亡している。ヴィランだとしても、ピーターにとっては何の恨みもない人物をみすみす殺すようなものなのだ。高校生の肩には重すぎる責任がのしかかるが、『ホームカミング』で「あれ?」と思った観客の気持ちに応えるような答えが提示され、MCU版3部作、そしてこれまでのシリーズの総決算と呼ぶにふさわしい作品に仕上がった。

映画をおすすめする上で、事前にあれもこれも観ておくように言うのは逆効果な場合もあるだろうが、本作に関しては間違いなくMCU版以前のシリーズに触れておくべきだ。ヒーローものは「何も考えず楽しめる映画」と思われているかも知れないが、MCUに限ってはある程度事前学習が必要になる。しかし、実際映画を観るだけで良いのだし、その方が味わい深さが何倍にも増す。受験生を主人公にしているだけあって、“勉強”の素晴らしさを説いてもいるのだ。なんて素晴らしいのだろう! 劇中でヒロインのMJが「期待しなければ失望もしない」と発言するが、大いに期待するべきだ。本作はきっと、そのハードルをスイングで軽く越えてくれる。

2022年になってまだ1週間しか経っていないが、すでに今年のベスト1が決まったという方も多く出てくるはずだ。だがちょっと待ってほしい。本作でも、ドクター・ストレンジのシーンで万華鏡のような摩訶不思議な映像が堪能できるが、5月にはそちらの新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が控えている。しかも、監督は初代『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミなのだ! 宇宙がとんでもない速さで膨張し続けているように、MCUの世界も加速しながら広がっていくだろう。そして、MCUではなくMCM(マーベル・シネマティック・マルチバース)と改名される日も近い…?

【ストーリー】
前作でホログラム技術を武器に操るミステリオを倒したピーターだったが、ミステリオが残した映像をタブロイド紙の「デイリー・ビューグル」が世界に公開したことでミステリオ殺害の容疑がかけられてしまったうえ、正体も暴かれてしまう。マスコミに騒ぎ立てられ、ピーターの生活は一変。身近な大切な人にも危険が及ぶことを恐れたピーターは、共にサノスと闘ったドクター・ストレンジに助力を求め、魔術の力で自分がスパイダーマンだと知られていない世界にしてほしいと頼むが……。

【キャスト】
トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ

【スタッフ】
監督・脚本・製作:ジョン・ワッツ

公式サイト:https://www.spiderman-movie.jp/

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1月7日(金)公開

 

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