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『ALIVE HOON(アライブフーン)』日本のトップガン!?CGなしの迫力ドリフトを映画館で目撃せよ

◆今週公開の注目作

『ALIVE HOON(アライブフーン)』

 

文:つみき(大好きなのは銀杏と緑茶割り)

私はペーパードライバー歴7年である。でもマリオカートにはものすごく自信があって、おそらくやりこんできたであろう男の子達相手にも幾度も勝利を収めてきた。今作はプロゲーマーが実車でも実力を発揮、そして生死をかけた戦いに挑む物語。つまるところ、マリカープロの私にもそんなチャンスがあるのかも、なんて宇宙規模の妄想までさせてくれた映画『ALIVE HOON(アライブフーン)』が6/10(金)より公開する。こんなトリッキーな設定の映画、面白くないわけがない。

この映画に魅了されたのはトリッキーな設定だけでなく、常軌を逸した作り込みだ。今世界中を熱狂させている映画といえば『トップガン マーヴェリック』だが、CGを使用しない前人未到の映像はトムがいたからこそ成し遂げられたものだろう。そんな“トムスピリッツ”(CGを使わない精神をこう呼ばせていただく)が日本にも継承されているわけで、いわば今作は日本が生んだ『トップガン』だ。なぜなら、『アライブフーン(ALIVE HOON)』もCGを使用せず、全編ガチのドリフト映像で構成されているからだ。

一体なぜこんな常軌を逸したことが実現できるんだ…?と不思議に思った方も多いはずだが、総監修を務めるのは『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出演し、スタントを含めトータル・アドバイザーとして参加をしていたドリキン(ドリフトキングの略らしい)ことレーシングドライバーの土屋圭市。CGを使わない映像へのこだわりと、車好きにはぜひ映画館で体感してほしい、うなるように響くエンジン音とスピン音。好きな人ならテンション爆上がりのあんな音やこんな音、幅広いニッチな音が聴けちゃうらしい。もちろん、筆者のような車無知のペーパードライバーでも、アドレナリンが止まらなくなる爆音を全身で感じることができた。

そんなこと言われても、私もペーパードライバーだし車の映画は興味ないなあ…なんて言う人もいるであろう。今作は紛れもなく車の映画なのだが、その一方で人間の可能性は無限大であることを形にしてくれた映画でもあると思う。現に野村周平演じる主人公・大羽紘一は人と関わることが苦手で、ゲームに没頭して生きてきた。紘一にとって唯一の得意分野として辿り着いたゲームを通して苦手だったものが解消されていく様子には、励まされるような気持ちになる方も多いはず。そして、話が戻るがこの迫力ある映像をCGなしで作り上げた製作陣が存在しているんだ…と思うと、ジュール・ヴェルヌの名言の通り「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」んだと痛感した。

車を愛する人達によって作られた“トムスピリッツ”を彷彿とさせる映画『ALIVE HOON (アライブフーン)』。
車を愛している方も、そうでない方もトップガンの次は今作でアドレナリンを溢れさせてはいかがだろうか。1つ注意点があるとすれば、鑑賞後の車の運転だけはお気を付けて。絶対にドリフトしてみたくなってしまうだろう。まあ筆者はペーパードライバーですが。

【ストーリー】
解散の危機に瀕するドリフトチームがスカウトしたのは、内向的な性格から人付き合いが苦手だが、ゲームにだけは驚異的な才能を放つゲーマー・大羽紘一。実車でもその力を発揮する紘一だったが、彼の前に生死をかけてレースに挑む者たちが立ちはだかる。今、紘一の覚醒したテクニック・情熱・勇気、そしてチームワークは、バーチャルとリアルの壁をブチ破り、新たな極致へー。

【キャスト】
野村周平 吉川 愛 青柳 翔 福山翔大  本田博太郎 
モロ師岡 土屋アンナ きづき  土屋圭市  陣内孝則

【スタッフ】
監督・編集:下山天  
エグゼクティブプロデューサー・企画原案:影山龍司
監修:土屋圭市
プロデューサー:瀬木直貴・沢井正樹
脚本:作道雄・高明
音楽:吉川清之
主題歌:「Hunter or Prey」(NOISEMAKER)
製作:「アライブフーン」製作委員会
製作協力:電通
後援:福島県・福島市・日本自動車連盟
配給:イオンエンターテイメント
(C)2022 アライブフーン製作委員会

公式サイト:alivehoon.com

6/11(土) 20:00~ 生放送
土屋圭市さん生出演! 映画『ALIVEHOON アライブフーン』超絶ドライブテクニック徹底攻略

放送はこちら→https://bals.space/theater/320/

 

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