『グッド・ボーイズ』初キスのための練習に奔走する思春期男子3人組がおバカで微笑ましい

2020.06.12

◆公開中の注目作　
『グッド・ボーイズ』

誰もが通る思春期、ファースト・キスへの興奮を描いたコメディ映画である本作は、日本人には中々に馴染みのないきつめの下ネタをふんだんに含んだ作品となっている。しかし、思春期の男子が抱える悩みに国境など関係なく、私たちが観ても普通に笑える楽しい映画になっている。ちなみに製作には人気コメディアンで、『ソーセージ・パーティ』などのコメディ映画を手掛けたセス・ローゲンがいる。

主人公3人の男子は小学校6年生。まだキスの経験もない彼らだが、同級生の女子たちから初キスパーティに誘われる。少しでもキスのことを知りたい彼らはあの手この手を使ってキスのことを知ろうとする。その過程で少しずつ“オトナの世界”を知っていく。この様子が実に面白い。

本格的に異性に興味を持つようになる小学6年生という年齢は、同じ小学生でも確かに5年生とは違う。まさに思春期の入り口である。そんな時期であるため、実をいうと彼らの行動は、決して特殊なことではないのだが、普通はそれを人から見えない場所で行うことが多いので、こうして観るとちょっとおバカに観えて、それと同時に昔の自分を思い出すようで、微笑ましくもありながら恥ずかしくもある。

主人公の男子三人組を演じている役者の中には『ルーム』でブリー・ラーソンの息子を演じたジェイコブ・トレンブレイもいる。あんなに可愛かった男の子が本作では女の子との初キスの為にたくさんのことを知っていくわけで、そういう意味でも微笑ましい。彼もそれだけ年齢を重ねたということだ。

ちなみに本作で主演を務めた三人の少年は、本作がR指定を食らったことで、映画を観ることが出来ていない。彼らが映画を観れるのは少なくとも2，3年後というわけだ。そんな伝説も残した本作『グッド・ボーイズ』。ぜひご覧ください。

【あらすじ】
小学6年生のマックス、ルーカス、ソーの3人組は女子たちから「初キス・パーティ」に誘われるが、キスの仕方が分からないので早速リサーチを開始。オトナの世界に好奇心が止まらない3人だったが、そんな中、マックスの父親の大事なドローンが壊れてしまう事件が発生。父親が仕事から戻る前に、遠く離れた隣町のショッピングモールまで行って新品のドローンを手に入れなければならなくなってしまい……。

【キャスト】
ジェイコブ・トレンブレイ、キース・L・ウィリアムズ　ほか

【スタッフ】
監督：ジーン・スタプニツキー

公式HP：https://goodboys.jp/

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