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【今週公開の注目作】「そこを歩く、という恐怖。」をスクリーンで体感せよ!映画『バイオハザード』は極限の90分間を駆け抜ける体感型サバイバルホラーの新たな大傑作だ!

<今週公開の注目作>

『バイオハザード』
10月9日(金)全国の映画館で公開
公式HP:https://biomovie.jp
 

ゲーム史に輝く金字塔『バイオハザード』の神髄とは何だったか。かつて多くのプレイヤーを震え上がらせたのは、派手な銃撃戦や敵を薙ぎ払う爽快感ではなく、薄暗い廊下を一歩踏み出すこと、見通せない角を曲がるその瞬間そのものが恐ろしいという「歩くこと自体の恐怖」だった。シリーズ誕生30周年、累計販売本数2億本を突破したモンスターブランドが放つ完全新作映画『バイオハザード』は、まさにその原初的なサバイバルホラーの恐怖へと真っ向から立ち返りつつも、息をもつかせぬジェットコースター的な疾走感と爽快感を極上のエンターテインメントとして両立させた快作に仕上がっている。

思えば、これまで映像化されてきた『バイオハザード』は常に異なる切り口を模索してきた。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演でド派手なアクション大作として定着した映画シリーズをはじめ、原作の洋館事件再現を志向した『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』、正史を補完するCGアニメ、さらには世界観を借りて終末SFサスペンスへと大きく舵を切ったNetflixの実写ドラマまで、そのアプローチは多岐にわたる。しかしゲームにおいて一般市民の脱出劇を描いた『バイオハザード アウトブレイク』のような傑作が存在した一方で、実写映像の世界では「何の力も持たない普通の人間が、あのラクーンシティの地獄に迷い込んだら?」という切実な絶望を正面から描いた作品は不思議となかった。その長年ぽっかりと空いていたピースを埋めに来たのが、本作のポスターに大きく刻まれた「90分間 逃げろ」というストレートなメッセージだ。

メガホンを取ったのは、『バーバリアン』や『WEAPONS/ウェポンズ』で現代ホラー界を牽引する天才ザック・クレッガー。自身も筋金入りのゲームファンである彼は、超人の無双劇や壮大なスピンオフ路線を潔く脱ぎ捨て、どこにでもいる生身の人間が味わう泥臭いサバイバルに焦点を絞り込んだ。全米初登場No.1を飾り、米Rotten Tomatoesで批評家スコア96%という異例の大絶賛を獲得した最大の要因も、ブランドが培ってきた“生き残る恐怖”の原点を誰よりも理解し、余計な夾雑物を削ぎ落として純度100%のサバイバル劇へと昇華させたからに他ならない。

本作の主人公ブライアンは、レオンやクリスのような百戦錬磨の英雄でもなければ、特殊部隊員やエージェントでもない。移植用臓器の入った医療バッグをラクーンシティ総合病院へ届けるシフトを引き受けただけの、ごく普通の配達員だ。銃の扱いなどまるで知らず、恐怖で手元を激しく震わせながらリロード(弾の再装填)すら満足にできないほどの徹底した平凡さである。そんな彼が目的地へ向かう雪道での事故を皮切りにウイルスの狂気に巻き込まれ、訳も分からぬまま極限の逃走劇を強いられるのだ。カメラは常にブライアンの目線や息遣いに徹底して寄り添い、逃げ惑う彼の焦りやパニックをダイレクトに共有させることで、まるで自分がコントローラーを握ってあの悪夢の真ん中に放り込まれたかのような強烈な没入感を生み出している。

この悪夢が、劇中の経過時間とリンクした「90分間」のリアルタイムでノンストップに疾走する構成も秀逸だ。雪原から不気味な農家、トンネル、そして地下水道へと、1ステージずつ死に物狂いで進んでいく道程はまさにゲームそのもの。手に入れた武器を手探りで切り替えながら進む焦燥感はもちろん、ロード画面を思わせる扉を開ける演出や、先に進むための鍵探し、背景にさりげなく映り込む救急スプレーなど、ファンなら思わずニヤリとしてしまうゲーム的なギミックが心地よいアクセントになっている。

何より観客を引き込んで離さないのは、全編を貫く「緊張と緩和」の絶妙なコントロールだ。絶望的な惨劇のど真ん中に置かれながらも、ブライアンはずっと「なんで俺がこんな目に……」と愚痴り倒し、要所要所で思わず吹き出してしまうコメディ調のやり取りが差し挟まれる。恐怖で極限まで張り詰めた空気を不意に脱力させ、ホッとした次の瞬間にまた強烈なショックで叩き落とす――この緩急自在のグルーヴ感こそ、元コメディアン出身でもあるクレッガー監督ならではの真骨頂と言える。

暗闇から容赦なく襲いかかってくる感染者たちや、地下水道で蠢く異形の怪物の生理的な禍々しさも強烈だ。名門レガシー・エフェクツが手掛けた巨大アニマトロニクスをはじめとする実物造形と容赦のない人体破壊描写が、R15+指定にふさわしい生々しい悪夢を創り出している。その圧倒的な絶望を前に、泥や血糊でボロボロになりながら、愚痴り、パニックになり、それでも託されたバッグを抱えて必死に足掻き続けるオースティン・エイブラムスの等身大の熱演が、観る者に強烈な愛着を抱かせる。

かつてゲームファンを震え上がらせた「歩くことすら怖い」という原点の恐怖と、劇場用エンタメとしてのノンストップな爽快感が見事に融合した本作。暗闇の中で息を呑み、思わず笑い、叫びながら駆け抜けるライド感は、まさに映画館の大スクリーン(IMAX)でこそ味わうべきものだ。30周年の節目に生まれた、新たなサバイバルホラーの傑作をぜひ劇場で目撃してほしい。

【ストーリー】
主⼈公は、どこにでもいる普通の配達⼈ブライアン。<ある医療品>をラクーンシティに届ける仕事を受けたことから悪夢の⼀夜が始まる。主⼈公⽬線でリアルタイムに進⾏する90 分間。次々迫りくる恐怖の連続。なんの能⼒もない⼀般⼈にできることはただひとつ…逃げろ︕果たして彼は、⽣き残ることができるのか︖

【キャスト】
オースティン・エイブラムス、ザック・チェリー、カーリー・レイス、ポール・ウォルター・ハウザー

【スタッフ】
監督:ザック・クレッガー
脚本:ザック・クレッガー、シェイ・ハッテン
製作:ロバート・クルツァー、ザック・クレッガー、ロイ・リー、ミリ・ユーン、ヴィクター・ハディダ、アサド・キジルバッシュ、カーター・スワン
エグゼクティヴ・プロデューサー:オリヴァー・ベルベン、リチャード・ライト、ロバート・ベルナッチ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://biomovie.jp
作品公式X:@biomovieJP

 

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