『シティーハンター』“いつだって完璧”な冴羽獠が、そこにいる。

2024.04.27

この映画は、つまり―

冴羽獠が令和の新宿に降臨！
スタイリッシュ極まりないアクション！
鈴木亮平はいつだって完璧！

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◆配信中の注目作

『シティーハンター』

Netflixで視聴する⇒こちら

文：抹茶猫（今年こそホラーを克服したい）

新宿・歌舞伎町には、いつ訪れても「異質」な雰囲気を感じる。一番街のアーチへと近づくにつれ大きくなる人の波、そしてアーチをくぐった先には見渡す限りの店、文字、人、店、文字、人..。地方出身の筆者にとって、そもそも東京という場所にはちびっ子の頃から漠然と憧れがあり、小学6年時の修学旅行で訪れた際は、それこそワクワクしっぱなしの数日間を過ごした。のちに歌舞伎町というエリアが有名スポットだと知ることになるのだが、ではあの時なぜ旅行コースに入っていなかったのか？何度か足を運んだ今となっては、考えるまでもない..。「底知れなさ」を感じさせるあのエリアは完全に“大人の世界”だ。

そんな大人の世界・歌舞伎町を中心とした新宿が舞台の「シティーハンター」がこの度、Netflixによって実写化となった。原作コミックやアニメの人気は世代から大きく外れている筆者であってもよく知るところで、昨年9月にはアニメ最新作が劇場版として公開されていたのも記憶に新しい(残念ながら筆者は観に行けず..)。本作では満を持して、令和の新宿に実写・冴羽獠が降り立つこととなる。

一流のスイーパー＜始末屋＞である冴羽獠(鈴木亮平)は、とある事件により相棒だった槇村(安藤政信)を失う。槇村が残した最期の言葉を聞き入れ、彼の妹である香(森田望智)を守ると誓った獠。猪突猛進な香と共に槇村の死の真相、そしてその先に待ち受ける巨大な闇に迫っていく..というのが本作のざっくりとしたストーリー。主人公・冴羽獠を演じる鈴木亮平については後述するとして、前述の槇村兄妹を演じる2人をはじめ木村文乃、杉本哲太、迫田孝也、橋爪功と脇を固める俳優陣が確かな存在感を放っており、本作の“ユーモラスかつ限りなくシリアス”な世界観を作り出している。

そんな本作の注目ポイントは、なんといってもスタイリッシュ極まれり！なアクション。開始数分で幕を開ける冴羽獠劇場にガッチリ心を掴まれたら最後、一切の無駄が省かれたアクションシーンの数々に魅了されること間違いなし。もう、これは断言してしまおうと思う。カッコいい！とにもかくにもカッコいい！著しく語彙力が低下するほどの勢いで見惚れていく視聴者(筆者含め)をよそに、冴羽獠は1人、また1人とぶっ倒していく。一度の拳銃リロードでさえ見逃し厳禁のアクションを一刻も早く体感していただきたい。

そして最後にお伝えしておきたいのが、主演を務める鈴木亮平について。今回この記事を執筆するにあたり、予習もかねてアニメ版を数話視聴したのだが、冴羽獠の再現度の高さは異常といえる。“もっこり”まっしぐらのお調子者モードと色気爆発の男前モードとの切り替え、それから声色、さらには立ち姿までが紛うことなくアニメで観た冴羽獠その人だ、と感じた。かねてより非常にストイックな役作りで知られる俳優ではあるが、ご多分に漏れず今回も凄まじい。

「俺はいつだって、完璧だ」

獠が香に言い放つこの言葉は、俳優・鈴木亮平から視聴者に向けられた一言に思えてならない。彼は冴羽獠を「演じている」というより、元来より冴羽獠として「生きていた」かのような立ち振る舞いを見せてくれる。本作の感想をどうにかご本人にもお伝えしたいと思っていたが、こうすれば万事解決だ。さぁ、歌舞伎町へ行こう！

【ストーリー】
“シティーハンター”の異名を持つ冴羽獠(鈴木亮平)は、新宿にて一流の始末屋として活動している。とある少女の捜索を請け負った彼は、相棒の槇村(安藤政信)と共に少女を発見するものの、逃げられてしまう。さらにその夜、槇村がとある事件に巻き込まれ命を落とす。現場に居合わせた槇村の妹・香(森田望智)は事件の真相を調べてほしいと獠を頼るのだが…。

【キャスト】
鈴木亮平、森田望智、安藤政信、華村あすか、木村文乃、杉本哲太、迫田孝也、橋爪功

【スタッフ】
監督：佐藤祐市
原作：北条司
エンディングテーマ：TM NETWORK　「Get Wild Continual」
製作：Netflix

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