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『パブリック 図書館の奇跡』/行き場を失ったホームレスたちと図書館員による笑いと涙の感動作

この映画は、つまり―
  • 行き場を失ったホームレスたちと、図書館員の勇気ある行動が希望をたぐり寄せる感動作
  • 名優エミリオ・エステベスが企画、製作、脚本、監督、主演の5役を務める
  • 社会的なメッセージを込めながら温かな人間味に満ちあふれている

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『パブリック 図書館の奇跡』(2020)

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『レポマン』、『ブレックファスト・クラブ』を代表作にもち、『ボビー』、『星の旅人たち』など監督としても活動している俳優エミリオ・エステヴェス。本作は彼が監督、脚本、主演を務めており、1つの新聞記事から着想を得て約11年という長い歳月をかけて完成させた力のこもった新作である。

異例の大寒波に襲われるオハイオ州シンシナティのダウンタウン。避難所も人で埋まり、行き場を失ったホームレス70人が寒さをしのぐため主人公ステュアートが勤める図書館を占拠。武器も何も持たず平和なデモだったにもかかわらず、その出来事は瞬く間に問題となり政治家、メディアの思惑で事態は思わぬ方向へ進んでしまう。突如勃発した大騒動の果てにステュアートが出した決断とは?

本作の魅力として、社会的なメッセージの多さが挙げられる。行き場のないホームレスの出入りやあまり知られていない司書の仕事内容など、図書館内における真実や、民主主義vs全体主義、強者vs弱者などの社会問題、他にも多くの要素が込められている。硬派な社会派作品に感じられそうだが、本作は温かな人間味に満ちあふれている。占拠したホームレスが声高らかに自分たちの存在や苦労を主張するのではなく、ホームレスたちとステュアートとの会話の中にひっそりと問題提起を忍び込ませている。その監督であるエステヴェスの描き方、伝え方も魅力の一つと言えるだろう。

【あらすじ】
米オハイオ州シンシナティの図書館で、館員スチュアートが利用者のホームレスから「今夜は帰らない。ここを占拠する」と告げられる。大寒波で凍死者が出ているが市のシェルターが満杯で行き場がない。スチュアートは、彼らと行動を共にし出入り口を封鎖する。それは平和的なデモだったが、検察官の偏った主張などによって、スチュアートは容疑者にされてしまう。警察が出動しスチュアートとホームレスが決断した驚愕の行動とは…。

【キャスト】
エミリオ・エステベス, アレック・ボールドウィン, ジェナ・マローン, テイラー・シリング, クリスチャン・スレイター

【スタッフ】
監督:エミリオ・エステベス

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