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『シタデル』新時代のスパイ誕生!?より大きな計画の一部としてルッソ兄弟が放つ超高額スパイアクション・ドラマ!

この映画は、つまり―
  • 次のジェームズ・ボンド候補のあの人が、ボンド以上のスパイに!?
  • 製作総指揮はルッソ兄弟、3億ドルもの制作費がかかった超大作スパイアクション・ドラマ!
  • 今後はさらにビッグなプロジェクトに?

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◆配信中の注目作

『シタデル』

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文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

世界最高のスパイは誰か。ジェームズ・ボンド? 確かに、そう答える人は少なくないだろう。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で6代目ジェームズ・ボンドを務めたダニエル・クレイグが同役を卒業して以来、次の007代目には誰が選ばれるのかが世界的に注目されている。候補と考えられる俳優のひとりは、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『エターナルズ』で忘れられない存在感を放っていたリチャード・マッデンだ。もし彼が抜擢されたなら、初代ボンドを演じたショーン・コネリー以来のスコットランド出身俳優となる…。しかしもしかしたら、リチャード自身にはボンドを演じる気はないのかもしれない。むしろ、それ以上のスパイものに巡り会えたと思っているかも?

本作『シタデル』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などで知られるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が製作総指揮を務め、6エピソードからなるシーズン1には3億ドルという巨額の制作費がかけられている。すでにシーズン2の制作も決定しており、今話題のスパイアクション・ドラマだ。「シタデル(砦)」とは神話的な存在で、国家にとらわれず人類のために暗躍するスパイ集団で、まさに世界を守るための最後の砦。対して、強大な敵となるのは世界の8大富豪からなるというこれまた国家を超えた犯罪組織「マンティコア」だ。

8年前、シタデルのあるメンバーが裏切り、人喰いの化け物の名を持つマンティコアに仲間の情報を売った。世界中に散らばっていたシタデルのメンバーは次々に消され、ともに任務にあたっていた超一流のエージェントであるメイソン・ケインとナディア・シンも大怪我を負った。シタデルは崩壊し、情報が漏れることを防ぐためふたりは体内に埋め込まれたチップにより記憶が消去される。そして8年後、ふたりは別々に新たな普通の人生を送っていたが、かつて仲間だったバーナードが接触してきたことにより、家族・世界を救うため再びスパイ活動に身を投じなければならなくなるのだ。スパイ時の記憶がないままに。

マンティコアのメンバーに「CIAかMI6か」と正体を尋ねられたナディアは、それらを“マイナーリーグ”と一蹴する。ボンド(MI6)の他に有名なスパイだと、記憶をなくしたCIAのジェイソン・ボーンがいるが、このドラマは彼らに真っ向から挑戦状を叩きつけているのだ。まだ3話までしか配信されていないが、格闘シーンはきちんと打撃の重さを感じさせるし、アクションは今後さらにド派手になっていくことを予感させる。もちろんロマンス要素もあり、スパイ時代のメイソンとナディアの関係は単なる相棒を超えたものに見える。ふたりは記憶を取り戻せるのか。メイソンが全てを思い出したら、記憶をなくした後に築いた妻子との絆はどうなってしまうのか…。

世界の命運を左右するアタッシュケースを奪い合うというプロットは、最新のスパイものとしては少しシンプルすぎる気もする。しかし、ルッソ兄弟が昨年したスパイアクション映画『グレイマン』もNetflix史上最大規模の作品であったし、彼らはこれから新時代のスパイものを作ろうとしているのかもしれない。『グレイマン』はすでに続編・スピンオフの構想があり、この『シタデル』もまたAmazonのドラマながら別言語のスピンオフ作品などに発展させていく計画があるようだ。単なるドラマではなく、一大アクションプロジェクトとして追いかける価値があると言える。であれば、今のうちに乗るしかないだろう。このビッグウェーブに!

【ストーリー】
8年前、世界に広がる独立スパイ組織、シタデルは新たなシンジケート、マンティコアによって崩壊させられた。記憶を消された敏腕エージェント、メイソン・ケインとナディア・シンはなんとか生き残ることができた。8年後、メイソンの元同僚のバーナード・オーリックはマンティコアが新たな世界秩序を作るのを阻止すべく、メイソンに協力を求める。

【キャスト】
リチャード・マッデン、プリヤンカー・チョープラー、スタンリー・トゥッチ、レスリー・マンヴィル、アシュリー・カミングス 他

【スタッフ】
監督:ニュートン・トーマス・サイジェル 他
企画:ジョシュ・アッペルバウム、ブライアン・オー、デヴィッド・ウェイル
製作総指揮:アンソニー&ジョー・ルッソ 他

 

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