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『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』新しいすずさんの感情を観ることが出来る!!

この映画は、つまり―
  • のん演じるすずさん再び!!
  • 『この世界の片隅に』に30分を超える新規カットを追加!
  • 前作では観ることのできなかった新しいすずさん!!

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◆配信中の注目作 

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)

AmazonPrimeで観る!  ⇒ こちら

2016年末に公開され大ヒットを記録したアニメ映画『この世界の片隅に』。主人公のすずさんを演じた、のんの魅力も相まって見事な作品に仕上がっているこの映画だが、30分を超える新規カットを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』がいよいよ配信される。

『この世界の片隅に』と違い、この映画で大きな役割を果たすのは遊郭で働くリンという女性だ。呉に来てからすずさんは同世代の女性と知り合う機会がなかったためか、リンと仲が良くなっていくが、このリンという女性にはすずさんの夫とある秘密があることを知ってしまう。前作にはなかった新しいストーリーが加わったわけだ。

このリンと夫のストーリーはすずさんに大きな変化をもたらす。「自分はリンの代わりに過ぎないのか?」という悔しい気持ちを抱き、夫に体を求められても拒否してしまう。前作では見ることが無かった、「一人の女性」としてのすずさんが、この作品にさらに深みを与えてくれている。

そして戦争が進み、すずさんは大切なものを失いながら、8月15日を迎える。すずさんは何のために大切なものを失ったのか、それを失う必要性はどこにあったのか。すずさんの慟哭は前作以上の深みを持っており、観ている側の感情をより強く揺さぶってくる。

戦時中、多くの日本人はすずさんと同じように「普通の人」である。この映画は今まで作られたどの戦争映画よりも、普通の人に近い視点で作られている。戦時中に日本が何をしたか、ではなくその国に生きる市民の暮らしを描いたこの映画。終戦を迎えて75年が経つ今、戦争を生きた人たちの記憶を今一度、胸に留めておくという意味でもおすすめの映画だ。


【あらすじ】
日本が戦争のただ中にあった昭和19年、広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれ、新たな生活を始める。戦況の悪化に伴い生活も困窮していくが、すずは工夫を重ねて日々の暮らしを紡いでいく。そんなある日、迷い込んだ遊郭でリンという女性と出会ったすずは、境遇は異なるものの、呉ではじめて出会った同世代の女性であるリンと心を通わせていくが……。

【キャスト】
のん、細谷佳正、岩井七世 その他

【スタッフ】
監督:片渕須直

公式サイト:https://ikutsumono-katasumini.jp/

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