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『ホムンクルス』ホラー映画よりも怖い?『呪怨』監督によるサイコミステリー

この映画は、つまり―
  • 『呪怨』や『犬鳴村』の清水崇監督最新作
  • ホラー映画よりも怖すぎる!<人の心の闇>を描いたサイコミステリー
  • 『ヤクザと家族 The Family』の綾野剛×millennium paradeの再タッグにも注目!

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◆配信中の注目作 

『ホムンクルス』(2021)

Netflixで観る!⇒ こちら

近年、社会問題化している精神病や心の病。怪我や骨折など外的な傷は「見える」ので修復がしやすい。一方で、心の病やトラウマなどは「見えない」傷なので治すことは難しく、人によっては一生抱えることもある。本作はそんな人の「見えない」心のゆがみを脳外科医が施した手術により、「見える」ようになってしまった男のサイコミステリーである。

人の「見えない」心の歪みとは、例えば本作で言えば、一見近寄りがたく、すぐに人の指を詰めようとするヤクザの組長も、実は子供時代の経験から「指」にトラウマを抱えていることなどである。同じくインスタでキラキラのJKを装っている高校生も、実は心の奥底では満たされない想いを抱えている。『ホムンクルス』は、そんな様々な心の闇を綾野剛演じる名越が「見えてますよ?」と暴いていくストーリー。

原作は、累計発行部数400万部を突破した山本英夫の漫画「ホムンクルス」。独創的な内容から“映像化不可能”とも言われていた原作を、国内外で活躍する映画監督・清水崇が、大胆で独特なタッチと繊細な心理描写で描き出した。

清水崇監督と言えば、『呪怨』や『犬鳴村』などジャパニーズホラーの名手。今まで何度も寝られなくなるほどの怖い想いをさせられてきた。しかし、正直に言って人の心の暗部を描いた本作は、今までのそれら「ホラー映画」よりも段違いに怖い。ホラー映画は、何か「わかる」ものに怖い想いをさせられる。例えば、『呪怨』ならば死霊の伽椰子に私たちは驚かせられる。しかし、今作で登場人物が追い詰められるのは幽霊でなく、「自身の経験」。それは親との関係だったり、幼少期の経験である。その「経験」が登場人物たちを容赦なく追い詰めていくのだ。しかもトラウマは誰にでもあるので、鑑賞後自らの心の闇を心配してしまい、リアルに伽椰子よりもコワい。

 

人は誰しも思い出したくない記憶はある。しかし、それを封じ込めて、心を閉ざすことで人生の全てが狂うこともあるのだ。実際に、劇中の登場人物たちは過去のトラウマや経験から、逃げることで人生を投げやりに生きてしまっている。そんな彼らがどう心の闇と向き合い、トラウマを克服していくのか?『ホムンクルス』はNetflixにて配信中ですので、是非ご覧ください!

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ホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送る名越進。過去の記憶も感情も失い、社会から孤立していた。そこに突然、奇抜なファッションに身を包んだ研修医・伊藤学が目の前に現れ「頭蓋骨に穴を空けさせて欲しい」と突然の要求する。初めは戸惑う名越だったが、 “生きる理由”を与えるという伊藤の言葉に動かされ、第六感が芽生えると言われる手術<トレパネーション>を受けることに。術後、名越が右目を手で覆い、左目だけで見たのは、人間が異様な姿に変貌した世界だった。その現象を「他人の深層心理が、視覚化されて見えている」と説く伊藤。彼はその異形をホムンクルスと名付けた―。ホムンクルスと化した人々の心の闇と対峙していく中で、名越の過去が徐々に紐解かれ、自らの失った記憶と向き合うことに。果たして名越が見てしまったものは、真実なのか、脳が作り出した虚像の世界なのか?取り戻した記憶に隠された衝撃の結末とは?!

【キャスト】
綾野剛、成田凌 ほか

【スタッフ】
監督:清水崇

公式HP:https://homunculus-movie.com/

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