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『バッドランド・ハンターズ』マ・ドンソク主演のディストピア・アクション!“ちょうどいい”娯楽映画に出会うと私たちはこう思う、「こういうのでいいんだよ」。

この映画は、つまり―
  • マ・ドンソクのぶっとい腕から繰り出される超重量級のパンチがたまらない
  • 骨まで重低音の響くアクションの快感
  • 『コンクリート・ユートピア』と世界観を共有するクールなディストピア

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◆配信中の注目作

『バッドランド・ハンターズ』

Netflixで視聴する⇒こちら

文:紙巻き(肺が真っ黒)

「こういうのでいいんだよ。」
ジャンキーで“ちょうどいい”エンタメ映画に出会うと、そう思う。エンタメは娯楽だ。いわゆるシネフィル的な生活を送っていると、アート系の前衛的な映画、社会風刺の鋭い映画、革新的な映像技術でエポックメイキングを起こす映画…、なにやら “素晴らしい”たくさんの映画に出会う。たとえば私はラース・フォン・トリアー監督の超シニカルで狂った映画が大好きだし、シネフィルとしてはリドリー・スコットやポール・トーマス・アンダーソンらの作品は逐一チェックしなければ、という強迫観念に駆られている。でも、そんな表現の先端を行く映画ばかり観ていると頭の中がぐちゃぐちゃに混乱してくる気がする。たまには何も考えずに、爽快感だけで突っ走るジャンキーな映画が観たくてたまらなくなる。フランス料理のフルコースを有り難くいただくどこかの貴婦人だって、本当はマクドナルドで脂にまみれたポテトをお盆一杯に広げて掻き込みたいに違いない。タランティーノだって、B級映画が大好きなのはご周知の通りだ。

…前置きが長くなったが、『バッドランド・ハンターズ』はまさに「こういうのでいいんだよ」的な、脂にまみれたありがたい映画だということだ。廃墟となった世界で、人体実験を繰り返しゾンビを生み出すマッドサイエンティスト。そこにヒロインが連れ去られ、マ・ドンソク扮する屈強なハンターが彼女を救うために大暴れする。それだけだ。すぐに画が浮かんでくるだろう。まず地震を起こし、サクッとディストピア設定をつくる。人々の着る衣装はボロで、舞台は廃墟。ヒロインとマ・ドンソクを登場させたらさっさと敵が出てきてマッドサイエンティストが絡んでくる。そしてヒロインを助けるために全面戦争を起こして懲悪、めでたしめでたしだ。予算は抑えめながらクオリティは申し分ないし、実際ネットフリックスで配信されるとすぐに1位を獲得。やっぱりみんなこういうのが観たいのだ。

我らがマ・ドンソクの大暴れは本作でも見応えバツグンだ。あのぶっとい腕から繰り出される超重量級のパンチで悪い奴らをバッタバッタとなぎ倒していく爽快感がたまらない。マ・ドンソクが暴れるだけでいい。それだけでアドレナリンがドバドバの、至高のコンテンツが生まれるのだ。冒頭では片手でワニを引きずって歩くゴリラアピールも見せてくれる。加えて、マブリーのデカすぎる身体、隆々すぎる筋肉が邪魔で背中のマチェーテに手が届かない(笑)、マブリー恒例ギャグのサービスもアリ。ふんだんなアクションシーンを演出したホ・ミョンヘン監督はスタント指導出身だそうで、スタント満載『ジョン・ウィック:コンセクエンス』に引けを取らない、魂の燃えるような肉弾戦を魅せてくれた。頭を空っぽにして、骨まで重低音の響くアクションの快感を堪能してほしい。

【ストーリー】
大地震によって無法地帯の荒野と化したソウル。ある少女が狂気の医師に捕らえられたことを知った恐れ知らずのハンターは、少女を救出するべく大きな危険の中に飛びこんでいく。

【キャスト】
マ・ドンソク、イ・ヒジュン、イ・ジュニョン、ノ・ジョンウィ、アン・ジヘ

【スタッフ】
監督:ホ・ミョンヘン
脚本:キム・ボトン、クァク・ジェミン

 

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