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『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』スパイダーマンは一人じゃない!全てのスパイダーマンシリーズにとって最高の映画だ!

この映画は、つまり―
  • 遂に実写で”スパイダーバース”が実現!
  • トビー、アンドリュー版ピーターのその後を描いた作品でもある!
  • クスッと笑えるし、うるっと涙が出るファンサービス盛りだくさん!

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◆配信中の注目作 
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(2022)

U-NEXTで視聴するこちら

文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド、そしてトム・ホランド。ピーター・パーカーを演じた3人が『スパイダーマン』映画で、ピーター役として共演したらどれだけ嬉しいだろうか。2019年に公開された『スパイダーバース』を観てそう思った人は多かったはず。そしてそれが遂に実現した。それこそがMCU27作目である『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』である。

世間にスパイダーマン=ピーター・パーカーであることがバレてしまい、さらには前作のヴィランであるミステリオの策略に嵌り、殺人犯に仕立て上げられてしまったピーター。自分がスパイダーマンであることを世間の記憶から消すためにドクター・ストレンジにお願いをするものの、ストレンジは誤ってマルチバースの扉を開いてしまった。そこに現れたのは別の世界の“スパイダーマンの敵”だった。

本作はMCU版『スパイダーマン』の3作目ではあるが、それと同時に『スパイダーマン3.5』であり『アメイジング・スパイダーマン2.5』でもある。トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド(2人ともピーターなので便宜上役者名で呼ぶ)がそれぞれの物語の後に、どのような人生を送っていたのか。前に進んでいるトビーと、未だにグヴェンの死から抜け出せないアンドリュー。そんな彼らがトム・ホランドに何を語りかけるのか、彼の生き様を観てきたファンは、涙なしに本作を見ることは不可能と言えるほどにエモーショナルだ。

この映画は全てのスパイダーマンファンへのプレゼントとも言える映画だ。これまでのスパイダーマン映画を見ているとクスッと笑えるシーンがたくさんあるし、うるっと泣けるシーンも多い。作品が面白いのはもちろんだが、こういったファンサービス精神が旺盛なのもこの作品の良いところだ。中でもアンドリューがMJを助け出すあのシーンは、最高に胸を打たれるだろう。

もちろんドクター・ストレンジとの愉快な掛け合いや、各シリーズの敵キャラクターとの掛け合いも大きな魅力だ。2002年から始まったスパイダーマン映画は、シリーズは変わっていきながらも、まるでこの作品を1つのゴールとしているかのように、今だと思えてしまう。間もなく始まるGWは本作を含む、歴代スパイダーマンを配信サービスで一気見するのもいいかもしれない。

【ストーリー】
ホログラム技術を武器に操るミステリオを倒したピーターだったが、ミステリオが残した映像をタブロイド紙の「デイリー・ビューグル」が世界に公開したことでミステリオ殺害の容疑がかけられてしまったうえ、正体も暴かれてしまう。マスコミに騒ぎ立てられ、ピーターの生活は一変。身近な大切な人にも危険が及ぶことを恐れたピーターは、共にサノスと闘ったドクター・ストレンジに助力を求め、魔術の力で自分がスパイダーマンだと知られていない世界にしてほしいと頼むが……

【キャスト】
トム・ホランド、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、ゼンデイヤ ほか

【スタッフ】
監督:ジョン・ワッツ

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