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『ヤクザと家族 The Family』ただの任侠映画ではない!「家族」の視点で描くヒューマンドラマ!

この映画は、つまり―
  • 『新聞記者』のスタッフ&“日本のA24”スターサンズ最新作!
  • ただの任侠映画ではない!「家族」にスポットライトを当てたヒューマンドラマ!
  • 常田大希が率いるmillennium paradeによる主題歌「FAMILIA」に注目!

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◆配信中の注目作 

『ヤクザと家族 The Family』(2021)

Netflixで観る!⇒ こちら

  

2019年、アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』。続く2020年にも『MOTHER マザー』などを発表し、鋭い視点で現代を映し出し“日本のA24”とも呼ばれる映画会社スターサンズ。そのスターサンズが『新聞記者』の藤井道人監督と再びタッグを組み、また新たな傑作を生みだした。それが今回ご紹介する『ヤクザと家族 The Family』だ。

「ヤクザ」と言ってもこの映画の一番の見どころは、これまでのヤクザ映画のような切った張ったの抗争だけではなく「家族」。ヤクザの「家族」という面にスポットライトを当て、1999年、2005年、2019年という、3つの時代を生きた男を描く壮大な人間ドラマになっている。特にそれまでのヤクザ映画と決定的に違うのは最終パートの2019年。2012年に施行された暴力団対策法で、ヤクザが生きていくことすら困難な状況に立たされる時代だ。その時代に14年間の獄中生活を終え出所した主人公は、人権さえ認められない状況に次第に追い詰められていく。

その上、主人公はその時代にかつて愛した女と再会し、自分に娘がいたことを知る。その時、今まで自分がヤクザの組で感じてきた“家族”とはまた違う、小さくも幸せな“家族”を主人公は手にしていくが、現代社会はそれを許さない。

時代も変わり、自分の「家族」も変わり、自分自身も「変わりたい」と思ったとき、その気持ちを抑圧し続ける社会。もちろん彼らのやったことは許されない。しかし、それまでの人生を省み、本気で“変わりたい”と願った彼らの人生を奪うことができるのだろうか。

そして、主題歌の「FAMILIA」にも注目してほしい。新たな「家族」を知り、彼が選んだ結末のアンサーとなっており、その気持ちには涙が止まらない。このように映画の最後の最後まで深く味わい、楽しめる作品となっている本作。きっと、この作品はあなたの《生涯の一本》になるだろう。『ヤクザと家族』はNetflixにて、配信中ですので是非ご覧ください!

【ストーリー】
ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。

【キャスト】
綾野剛 舘ひろし 市原隼人 磯村勇斗 ほか

【スタッフ】
監督:藤井道人

公式HP:https://www.yakuzatokazoku.com/

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