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『レンフィールド』”虫食い下僕”ニコラス・ホルトVS”パワハラドラキュラ”ニコラス・ケイジ!ニコラス対決を制するのは誰だ!

この映画は、つまり―
  • 不憫かわいいニコラス・ホルトと、顔がうるさいニコラス・ケイジの夢のバトル!
  • スプラッター嫌いにも優しい、チープなゴアゴア・ドタバタ・コメディ!
  • ハラスメントに悩むあなたへ

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◆配信中の注目作

『レンフィールド』(2023) 

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文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

 

数年前まで、ユニバーサル・ピクチャーズが作り上げようとしていた「ダーク・ユニバース」。ドラキュラや狼男など、おなじみの古典的なユニバーサル・モンスター作品群をリブートしユニバース化を目指したそのプロジェクトは、第1作目『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』の大失敗でいきなり頓挫した。元々ユニバーサルは、およそ100年前から同様の怪奇(ホラー)映画を多く作っており、レガシーを蘇らせようとした試みだったわけだが、まさにダークな黒歴史と化してしまった。しかし転んでもただでは起きないのがさすがで、ユニバース作品として企画していた映画を個別の作品として作り直すことで、ひとまず失敗はある程度カバーできた。最初の単体作品となった『透明人間』は、非常に素晴らしいホラー映画に仕上がっていた。

そして、日本ではアメリカと順番が逆になるが、ドラキュラ映画『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』が先日劇場公開された。次作はミイラか狼男かと思ったら、何とドラキュラ映画だった(!?)。しかもそんな本作は日本では劇場公開さえされず、ソフト・配信スルーとなった…。とは言え、こちらも見逃すには惜しい一作だ! その名はドラキュラ…ではなく、『レンフィールド』である。

 

 

R・M・レンフィールドは、ブラム・ストーカーの原作においてドラキュラの下僕となる人物で、虫を食べると生命エネルギーを得られると信じている男だ。本作では、虫を食べると実際に怪力を発揮できる設定になっており、演じているのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも虫を食べていたニコラス・ホルトだ。クラシック映画のように見える冒頭はトッド・ブラウニング監督の『魔人ドラキュラ』(1931)へのオマージュになっていて、彼がいかにして下僕となったかが描かれている。主であるドラキュラを演じるのは、『魔人ドラキュラ』のドラキュラ役だったベラ・ルゴシそっくりにメイクした我らがニコラス・ケイジだが、本作では彼の持ち味である顔芸が存分に活かされている。そう、今回のドラキュラは舞台を現代に移した、完全なコメディなのだ!

ドラキュラに脅され、100年近くも血のために罪なき人々の調達を命じられている気弱なレンフィールド(ドラキュラ曰く、クズ野郎の血はマズいらしい)。悪人ではないながらもすでにその手を血で汚している彼は、パワハラやモラハラに悩む人々の自助グループに参加し、自らがドラキュラとの共依存関係にあることに気づく。そこから逃れ自分の人生を取り戻そうとするが、バンパイアハンターにやられたばかりの傷が癒えないドラキュラが許してくれるはずもなく…。そこにギャングのロボ(スペイン語で狼)・ファミリーや、ロボ・ファミリーに恨みを持つ警察官のレベッカが巻き込まれていく。

レンフィールドが虫を食べる時点でお察しだが、コメディとは言っても、本作はピーター・ジャクソン監督の『ブレインデッド』やサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』のような、着脱可能であるかのようにチープに首や手足が飛ぶゴアゴアコメディになっている。まあ、人間(人体)は脆いのだからしょうがない。半分不死身のレンフィールドすら、パワハラ上司のせいでいつもビクビクオドオドして生きていかざるを得ないのだ。人の生き血をすする人でなしがそばにいる方。いつも苦虫を噛み潰したような顔で日々を生きている方。そんなあなたには、本作は日光のように光り輝いて見えるはずだ。これは『ドラキュラ』ではなく、『レンフィールド』なのだから。パワハラ野郎なんて、マズい血が全身に流れている小者など、あなたのフルパワーには敵わない。さあ、今日はにんにく料理で気合いを入れて出かけよう。

【ストーリー】
ドラキュラの部下としてこき使われているレンフィールド。自分に自信が持てず上司には辞めたいと言い出せない…かと言って、言ったとしても辞めさせてくれない上司。そんな彼が、普通の人間としての生活を取り戻すために、ドラキュラに反旗を翻す。「ボスにここまで言われる筋合いはない! もっと幸せになる権利があるんだ!」

【キャスト】
ニコラス・ホルト、ニコラス・ケイジ、オークワフィナ、ベン・シュワルツ 他

【スタッフ】
監督:クリス・マッケイ
原案:ロバート・カークマン

 

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