『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』名作ミュージカルの映画化！演者と作り手の感情・愛溢れるミュージカル映画が幕を開ける！！

2021.11.20

この映画は、つまり―

今季、注目のミュージカル映画が幕を開ける！
夢は無限大！けれど時間は有限..
リン＝マニュエル・ミランダ監督の溢れ出る「レント」愛！

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◆配信中の注目作
『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』(2021)

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文：片山大輔（映画と珈琲とキット・フィストー）

本作は、名作ミュージカル「RENT/レント」を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンによる同名の自伝ミュージカルを元に映画化。監督は、ブロードウェイ・ミュージカルの超人気作『ハミルトン』『イン・ザ・ハイツ』の制作で知られ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの映画『モアナと伝説の海』では、サウンドトラックを手がけたリン＝マニュエル・ミランダが務める。本作が⻑編映画監督デビュー作になります。主人公ジョナサン・ラーソン役には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドを迎え、彼の恋人役に、『X-MEN』シリーズのストーム役で知られるアレクサンドラ・シップ。他に『ハイスクール・ミュージカル』に出演、歌唱力にも定評のあるヴァネッサ・ハジェンズらが出演。今季、あなたの胸に響くミュージカル映画になることは間違いないでしょう。

物語は、新たなミュージカルを生み出そうと夢を諦めない若き才能ジョナサン・ラーソン（アンドリュー・ガーフィールド）。ダイナーでアルバイトをし、日夜、新作の試演会に向けて、ミュージカルの作曲をしている。そんな彼は、もうすぐ30歳。20代でミュージカル界で成功するという夢に焦りや不安をを抱え、彼の脳内では、時計の針が刻一刻、チクタクと過ぎている。まさに本作のタイトルになっているのだ。本作で、ガーフィールドは弾き語りを披露。感情豊かな歌唱力で、夢と挫折、恋や友情の悩みを抱える若者の心情を痛いほどに歌い上げている点にも注目してほしい！

本作のメガホンをとったリン＝マニュエル・ミランダ監督。彼がミュージカルの道を志したきっかけが、まさに高校生のときに観「RENT/レント」です。彼の原作であり、映画化された『イン・ザ・ハイツ』にも「RENT/レント」が影響しており、「RENT/レント」のジョナサン・ラーソンが友達の話を作品にしたように、彼も『イン・ザ・ハイツ』に大好きなラテン音楽やヒップホップを取り込むほど。また、本作の原作設定も整理・構成を入れ替え、ジョナサン自身の経験や逸話を織り込むなど、ジョナサンが身近に接してきたことをしっかりと書き込んだ。彼も想い・愛溢れる『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』をぜひ、味わってほしい！