MOVIE MARBIE

業界初、映画バイラルメディア登場!MOVIE MARBIE(ムービーマービー)は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

検索

閉じる

【今週公開の注目作】走る男の背中に、娯楽映画の楽しさが詰まっている!映画『ランニング・マン』は、いまこそ観たい正統派エンタメだ!

◆今週公開の注目作

『ランニング・マン』
1月30日 一攫千金!イカれた”鬼ごっこ“開幕!

映画『ランニング・マン』は、逃げるだけの物語だ。国家公認のデスゲーム番組に参加させられた男が、30日間、ひたすら逃げ続ける。捕まれば即死亡。賞金と名声を手にするには、生き延びるしかない。設定は極めて単純だが、その単純さこそが、本作を最後まで引っ張る原動力になっている。原作は、スティーヴン・キングによる同名小説。社会の歪みや、暴力が娯楽として消費される構造を、スピード感のある物語に落とし込んだ作品だ。その原作を映画化するにあたり、監督を務めたのが エドガー・ライト。彼が選んだのは、過剰に重くすることでも、皮肉だけに寄ることでもなく、「きちんと楽しい娯楽映画として走り切る」演出だった。

映画のトーンは、どこか80年代アクション映画を思わせる。近未来を舞台にしながら、番組演出やビジュアルにはレトロな感触が残り、どこかトンチキで派手。その感覚が、エドガー・ライトらしい編集テンポや音楽の使い方と噛み合い、軽快なリズムを生んでいる。逃走劇はスピード感を保ったまま進み、観ている側を置いていかない。主人公ベンを演じるのは グレン・パウエル。画面に立った瞬間に伝わるスター性があり、追い詰められた状況にも説得力がある。無敵のヒーローではなく、必死に走り、判断を誤りながらも前に進む姿が、この物語に合っている。アクションシーンも見せ場がはっきりしており、「大作映画を観ている」という感覚をきちんと味わわせてくれる。

 

本作を語るうえで欠かせないのが、1987年に アーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化された『バトルランナー』の存在だ。新作『ランニング・マン』には、あの作品を思わせる、設定の分かりやすさと勢いで押し切る娯楽アクションの手触りがしっかり残っている。ただし、それをそのまま再現するのではなく、現代のテンポと感覚で整理し直している点が特徴だ。旧作を知っている人には懐かしく、初めて触れる人にも分かりやすいバランスになっている。

難解なテーマを前面に押し出す映画ではない。だが、逃走劇の裏側には、娯楽と暴力が結びついた世界の違和感が、さりげなく染み込んでいる。そのバランス感覚こそが、本作を「ただのデスゲーム映画」に終わらせていない。スティーヴン・キングの原作、エドガー・ライトの演出、グレン・パウエルのスター性、そして80年代アクションを思わせる娯楽性。それらが一本の映画として自然につながった、正統派の娯楽大作だ。

『ランニング・マン』
2026年1月30日 一攫千金! イカれた”鬼ごっこ“開幕

監督:エドガー・ライト
原作:スティーヴン・キング
出演:グレン・パウエル、ジョシュ・ブローリン、コールマン・ドミンゴ ほか
配給:東和ピクチャーズ
©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
公式サイト:https://the-runningman-movie.jp

 

関連記事

『悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター公開50周年記念版』元祖チェンソーマンと言えばこの男!これで新年初斬り!

『マッド・フェイト 狂運』 どうせ狂うなら、狂わせてしまえ。運命の歯車までも。2026年も『トワイライト・ウォリアーズ』監督作品で幕を開ける!

『Fox Hunt フォックス・ハント』 血も涙もないけれど、水も滴る良い男。

『アダムズ・アップル』神の前には、ネオナチも我々も等しくちっぽけな人間。食べると笑って泣ける毒リンゴ。

『愛はステロイド』電撃のように全身に走る。それは血筋よりも濃い、運命の赤い糸。

『バレリーナ:The World of John Wick』 運命に踊らされるな。自らの意志で復讐の銃弾を見舞え。

『MaXXXine マキシーン』全方向から私を照らして。影のできる隙間もないくらい。

『メガロポリス』巨匠の情熱、執念、狂気。“とし”を重ねた先に生まれた未来とは。

バックナンバー