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『ドント・ルック・アップ』地球滅亡系ディザスター映画!?その正体はブラックジョーク全開のSFコメディ!

この映画は、つまり―
  • 異常なまでの豪華さ!ディカプリオらキャスト集結!
  • 地球滅亡ディザスター×風刺コメディ
  • 監督の込めたメッセージとは…

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◆配信中の注目作 
『ドント・ルック・アップ』
Netflixにて独占配信中

Netflix視聴するこちら

 

文:片山大輔(映画と珈琲とキット・フィストー)

2021年も残すところあと1週間。年末年始のムードに差し掛かっているときに、とんでもない作品が配信された。アカデミー賞を受賞した顔ぶれが揃う映画『ドント・ルック・アップ』だ。主演のディカプリオとローレンスのほか、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、ジョナ・ヒル、マーク・ライランスといった豪華なキャスト陣が集結。キャストの脳密度が非常に高く、個性豊かな役をそれぞれが演じきる。

キャストの豪華さで既にお腹いっぱいのところだが、さらに本作のすごいのはストーリー設定。巨大彗星が地球に衝突するディザスター映画かと思いきや、ブラックコメディで政治風刺たっぷりの痛快なヒューマンドラマになっている。

本作の主人公は天文学者のランドール博士(ディカプリオ)と助手のケイト(ローレンス)。この2人がエベレスト級の彗星が地球に向かってくることを発見し、さらには半年後に衝突することに気付く。この地球壊滅の危機を伝えようと奔走するがアメリカ大統領(ストリープ)をはじめ、マスコミ・ワイドショーの人気司会者たちは誰も聞く耳を持たない。彗星の衝突までたった6ヵ月しかない中で、メディアの関心を引き、SNSに夢中な一般市民を振り向かせることができるのか…。

監督を務めるのは、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2016)でアカデミー賞脚色賞を受賞したアダム・マッケイ。本作について監督は、「この映画の素晴らしいところは、(キャストの)スペシャルなコラボレーションが実現したことです」とコメント。まさに彼の持ち味が最大限に発揮されていて、メリル・ストリープとジョナ・ヒル親子のハマり役過ぎには注目。しっかりイライラさせてくれる。

『アルマゲドン』『ディープインパクト』といった人類滅亡の危機を描いた作品はこれまでにいくつも作られてきた、本作が他と違うのはコメディであること。地球の危機を必死に訴えるも誰も聞く耳を持たない。もうすぐ人類が絶滅するというのに、どうでもいいことばかり気にしている。”危険であると理解させる”ことの難しさは現在、まさに我々が直面・実感していることにも通じるでしょう。『ドント・ルック・アップ(見上げるな)』は、まさに世界中に関連する地球温暖化やコロナ問題から目を反らしてるかのような我々に訴えるタイトルです。コメディだが、ある意味リアルな本作。『ドント・ルック・アップ』は2021年12月10日(金)より映画館で、そして、同年12月24日(金)よりNetflixで公開予定となっています

【ストーリー】
巨大彗星(すいせい)が地球に衝突する可能性を必死に訴える2人の天文学者。だが、情報が氾濫する世界では、誰ひとりとしてその警告に耳を貸そうとせず…。

【キャスト】
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ

【スタッフ】
監督:アダム・マッケイ

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