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『シン・仮面ライダー』庵野秀明が紡ぐのは“愛”か“怪奇”か。石ノ森章太郎の“魂”を継承した作品が遂にベールを脱ぐ!

◆今週公開の注目作

『シン・仮面ライダー』

文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

『シン・ゴジラ』から始まった「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」、そのトリを飾るのが『シン・仮面ライダー』だ。『シン・ゴジラ』と『シン・エヴァンゲリオン』は、庵野秀明は「総監督」という立場で、『シン・ウルトラマン』は監修という立場だった。『シン・仮面ライダー』では監督は庵野秀明しか存在しない。つまり、同シリーズの“庵野秀明監督作品”はこの『シン・仮面ライダー』のみである。作品としてはかなり大人向けの作品として仕上がっている。「仮面ライダー」作品としては2作目となるPG12指定となっているし、初代仮面ライダーは昨今のライダー作品に比べると、かなり「怪奇」の要素が強い作品だった。本作はまさにその初代仮面ライダーをベースにした作品だ。予告編からも、かなりハードな描写が含まれていることを予感させるシーンがある。

一方で本郷猛と緑川ルリ子がバイクに乗るシーンや、2人が線路で向き合うシーンなどは、かなり情緒あるシーンのような予感も感じさせる。さらには解禁された3種類のポスターには緑川ルリ子の横に跪く一文字隼人を映し出したものも有る。それが男女の物かは定かではないが、少なからず何かしらの「愛」を描いている予感もする。Twitterでも大きな話題になったが、何しろつい最近初号試写をやったばかり。どんな映画になっているか本当に謎だ。

池松壮亮、浜辺美波、柄本佑がそれぞれメインとなる役を演じ、西野七瀬、塚本晋也、森山未來らが脇を固める俳優陣。彼らが「仮面ライダー」の世界観に入った時にどんな演技を見せるのか、これは非常に注目だ。特に池松壮亮は、プロモーション映像で主題歌を歌っていたことが話題になったが、劇場でもそれが聴けるのか、非常に楽しみなところだ。

「仮面ライダー」は「原作 石ノ森章太郎」だ。この「原作 石ノ森章太郎」こそが、仮面ライダーを仮面ライダーたらしめる、最大の要因だ。時代が変わり、作風が変わっても、「原作 石ノ森章太郎」だけは変わらない。その魂を継承した、稀代のクリエイター庵野秀明が監督・脚本を務めた作品、それこそが『シン・仮面ライダー』なのだ。一体どんな物語が紡がれるのか、謎に包まれた作品が遂にベールを脱ぐ。

【キャスト】
池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、西野七瀬、塚本晋也、手塚とおる、松尾スズキ、森山未來

【スタッフ】
原作:石ノ森章太郎

脚本・監督:庵野秀明
准監督:尾上克郎
副監督:轟木一騎
デザイン:前田真宏、山下いくと、出渕裕
衣裳デザイン:柘植伊佐夫
音楽:岩崎琢
エグゼクティブプロデューサー:白倉伸一郎
企画・プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:小出大樹、和田倉和利
ラインプロデューサー:森徹
アソシエイトプロデューサー:川島正規
制作:東映、シネバザール
配給:東映
製作:「シン・仮面ライダー」製作委員会

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

映画公式サイト:https://shin-kamen-rider.jp
映画公式ツイッター:https://twitter.com/Shin_KR

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