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『MANRIKI』斉藤工率いる映像クリエイティブ集団が本気で作ったヤバすぎる作品!

◆レディースデイにおすすめ  
『MANRIKI』

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世の中には曰くつきの映画というのが時折存在する。映画に影響された未成年が殺人を犯したとか、出演したキャストが撮影中に亡くなったとかがそれだ。本作は多数の映画会社に悉く製作を断られた、まさに呪われた作品なのだ。そんな映画の製作・主演を務めるのが今を時めく斎藤工だ。 

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本作は「チーム万力」の長編映画1作目だ。「チーム万力」という名前は聞き覚えが無いかもしれないが、分かり易く言えば映像クリエイティブ集団だ。俳優であり映画監督である斎藤工、お笑い芸人の永野、数多くのアーティストのPVを手掛けてきた清水康彦、俳優でありミュージシャンの金子ノブアキという錚々たるメンバーが所属しているチームだ。ちなみに本作では主演と製作を斎藤工が、脚本と原作を永野が、監督を清水康彦が担っている。また永野と金子ノブアキは俳優として出演している。

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映画の中身はまさに日本社会の暗部が詰まったような映画だ。強引に押し付けられる美の概念の為に顔を変えようとするモデル、お金でしか繋がっていない男女・・・日本社会は戦後の混沌を経て高度経済成長の中で多くのものを手に入れたが、その代償が数々のコンプレックスだ。周りが抱く美意識に合わせようと必死になり、自分のマイナス部分は必死に隠そうとする。まるで国民全員がお互いの顔色を伺いながら生きている。この映画はそんな国民性を豪快に蹴散らしてくれる。 

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例えば斎藤工演じる整形師は人々の顔を万力で押し潰す。このシーンは一見するとホラーに見えるかもしれないが、実はそうではない。万力で顔を押し潰されそうになっているのは私たち日本国民だ。様々な価値観に押し潰されている私たちを現しているに強烈に皮肉っているのだ。

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役者として幅広い役柄をこなす斎藤工だが、時折本作の様に弾けた演技を見せてくれるから面白い。思えば斎藤工はどんな役に対しても全力で挑む俳優だ。なんせあの「ガキの使い」でサンシャイン池崎のネタをコピーし、本人以上に強烈なインパクトを残したほどだ。どんなことをするにしても斎藤工は決して中途半端なことはしない。 

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もしかするとレディースデイに勧めるような映画ではないかもしれないが、本作は一人でも多くの方に見て頂きたい。本作のような創造性あふれる作品のヒットは、多くの映像クリエイターに勇気を与えるだろう。そして、どんなに断られ続けても製作・公開にこぎつけたチーム万力は称賛されるべきだろう。

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【あらすじ】
急激な経済成長によって豊かさを手に入れた日本の国民は、さまざまなコンプレックスに悩まされていた。新人のファッションモデルは、整形しているモデルがより多くの仕事を得ている現状に、小顔矯正を決心する。そしてモデルは、美容クリニックを経営する美貌の整顔師の手によって変身する。

【キャスト】
斉藤工、永野、金子ノブアキ ほか

【スタッフ】
監督:清水康彦
脚本:永野
製作:斉藤工

公式HP:http://crush-them-manriki.com/

大ヒット公開中!!

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