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『ディア・エヴァン・ハンセン』<SNS×手紙×嘘>感涙ミュージカルがついに日本上陸!

◆今週公開の注目作 
『ディア・エヴァン・ハンセン』

 

文:片山大輔(映画と珈琲とキット・フィストー)

本作は、大ヒットを記録したブロードウェイ・ミュージカルの映画化です。ブロードウェイで初めてSNSを題材に扱った作品であり、これまでにない構成を取り入れた本作は、2017年にトニー賞で6部門を獲得。その内、主演男優賞を受賞したベン・プラットは、ブロードウェイ版の初代エヴァン役で繊細な演技と抜群の歌唱力を評価され、映画版でも孤独な青年の心理や葛藤を見事に描き出しました。そんな主人公のエヴァンを支え、励ますシングルマザーのハイディ・ハンセン役を『アリスのままで』などのジュリアン・ムーア。エヴァンが想いを寄せるコナーの妹・ゾーイ役を『ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー』のケイトリン・デヴァー。コナーとゾーイの母親シンシア・マーフィー役をエイミー・アダムスという豪華女優陣が脇を固める

本作を象徴する楽曲の”You Will Be Found”には、「ひとりじゃない」というメッセージが込められており、心に病を抱えて悩んでいる現代の若者たちに、君はひとりじゃないよとそっと優しく寄り添ってくれる、感情が伝わってくるものがある。この楽曲を含む、劇中の楽曲を手がけるのは、アカデミー賞・グラミー賞・トニー賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』の名コンビ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポール。映画版のために書き下ろした2作の新曲も必聴だ。

監督には、『ウォールフラワー』で監督、脚本、製作総指揮を担当したスティーヴン・チョボスキーが起用。映画版『RENT/レント』や『美女と野獣』で脚本を手がけ、『ワンダー 君は太陽』では監督と脚本を手がけている。『ウォールフラワー』での経験から、「人気のあるエンターテインメントは若者に影響を与えることができると気づいたんだ」とチョボスキーは語っている。15年のキャリアの中で、若者を理解し、鼓舞する映画を作ってきた監督が孤独、自殺といったシリアスな社会的テーマを取り上げつつ、主人公が本当の自分に気づき自信を手にするまでを描いた。人々に勇気を与える本作は今の時代に必要な映画であり、明日への希望になることは間違いないだろう。

【ストーリー】
エヴァン・ハンセンは学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる。ある日、自分宛に書いた“Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)”から始まる手紙を、図らずも同級生のコナーに持ち去られてしまう。後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶った事を知らされる。悲しみに暮れるコナーの両親は、手紙を見つけ息子とエヴァンが親友だったと思い込む。彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語った“ありもしないコナーとの思い出”は人々の心を打ち、SNS を通じて世界中に広がり、彼の人生は大きく動き出すー

【キャスト】
ベン・プラット/エイミー・アダムス/ジュリアン・ムーア

【スタッフ】
監督:スティーヴン・チョボスキー

配給:東宝東和
COPYRIGHT © 2021 UNIVERSAL STUDIOS

公式サイト:https://deh-movie.jp/

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