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『Lift/リフト』パクられたくなきゃ金塊をパクれ!大作特有のノリで気分をリフトアップ!

この映画は、つまり―
  • ド派手強盗映画で気分と金運上げていこう!
  • ちょっと大味だけどそれもまた良し!
  • 様々な要素がありつつ上映時間104分と見やすい

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◆配信中の注目作

『Lift/リフト』

Netflixで視聴する⇒こちら

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

映画は罪深い。犯罪ですら魅力的に見せてしまう力を持っている。その中で最も爽快に感じてしまうのは、やはりコレだろうーー強盗。特殊技能を持ったメンバーたちがチームを組み、ドデカいエモノを鮮やかに盗み出す。そういった景気の良い、いわゆる「ケイパーもの」の映画で新年を始めれば、金運アップのご利益があるかもしれないぞ! 何て背徳的な!

さて、今回のエモノは大金ではない。大量の金(きん)だ。「Lift(空輸する)」というタイトルの通り、旅客機で運ばれる5億ドルの金塊である。持ち主はジャン・レノ演ずるヨルゲンセン。コイツはテロリストに資金提供し、そのせいで暴落する株を狙って空売りすることで儲けている人間のクズだ。今回ヤツがつるんだのは、ダムなど水をコントロールしている施設をハッキングし人為的に水害を起こすテロ集団「リヴァイアサン」。5億ドルの金塊でリヴァイアサンに仕事を頼み、空売りでそれ以上に大儲けする気でいるのだ。事前にこの計画に気づいたインターポールは空飛ぶ10トンの延べ棒を奪ってしまえば良いと考えたが、タネを見破れてもマジックはできない。強盗の手口を暴けるインターポールも、強盗のテクは盗めない。

そこで白羽の矢が立ったのは、盗んだ美術品を超高額で売りさばいているハイテク集団の…(チーム名がない)、ケヴィン・ハート演じるリーダー・サイラスが率いるハイテク集団だ。彼はインターポールの捜査官アビーが長年追っている相手であり、かつて一瞬ロマンチックな関係になった男でもある。アビーはサイラスたちのこれまでの犯罪歴を帳消しにする代わりに、金塊をパクる(これも英語でLiftと言う)よう依頼するのだ。すなわち毒を以て毒を制す…いや、餅は餅屋(正月だけに)。ついでにアビーも強盗に参加する羽目になる。

チームはちょっと豪華なメンツだ。まず新人強盗アビー役にはMCUドラマ『ロキ』のググ・ンバータ=ロー。変装の達人デントン役にはやはりマーベルドラマ『デアデビル』のヴィンセント・ドノフリオ。船でも飛行機でも何でもござれの凄腕パイロット・カミラ役には、すでにスペインのドラマ『ペーパー・ハウス』で強盗役を演じた経験があるウルスラ・コルベロがキャスティングされている。他にもチームには金庫破りやハッカーがおり、彼らは一丸となってハイテク金庫に挑む。

ヨルゲンセンの部下も乗っている旅客機から、どのようにして金の山を消すのか。これは見てのお楽しみとして、チームの数人を除いてあまり活躍しないメンバーがいるのもある意味贅沢で、Netflix大作ならではの味だ。最終的にそれで良いのかと思う選択を取るメンバーもいるが、空には決められた道などない。細かいことは気にしない。アクションあり、コメディあり、ロマンスあり、上映時間は104分と長くなく、最後には縁起良く金色の日が昇る。今年のベストランキングに入るかどうかは別として、年明け1本目に選ぶには悪くないのではないだろうか。

【ストーリー】
プロの泥棒率いる精鋭集団が挑む、究極の強奪計画。それは、上空1万2000メートルを飛ぶ旅客機に積まれた木箱の中から、5億ドル相当の金塊を盗み出すことだった。

【キャスト】
ケヴィン・ハート、ググ・ンバータ=ロー、ヴィンセント・ドノフリオ、ウルスラ・コルベロ、ビリー・マグヌッセン、ジェイコブ・バタロン、ジャン・レノ、サム・ワーシントン 他

【スタッフ】
監督:F・ゲイリー・グレイ

 

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