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【レディースデイ何観る?】『Girl ガール』ドキュメンタリーのように自然に描かれた、美しいトランスジェンダーの少女の夢と葛藤。

◆公開中の注目作 映画『Girl ガール 

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第2のグザヴィエ・ドランとも評され、絶賛を浴びているルーカス・ドン監督の長編デビュー作。
15歳のトランスジェンダーの少女、ララがバレリーナを目指す物語。
この物語は、実在するベルギー出身のトランス女性ダンサー、ノラ・モンスクールをモデルとしている。

ララを演じるキャスト探しは、性別を問わずに募集し、一年の歳月をかけて行われた。選ばれたのはベルギーのアントワープ・ロイヤル・バレエ・スクールに通う現役のトップダンサー、ビクトール・ポルスター。彼自身はシスジェンダーでありながら、ララの繊細な表情や思春期の心の機微を見事に表現。女性のバレエを特訓し、撮影に挑んだそう。

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夢はプロのバレリーナになること。そんな目標を胸に進む15歳のララは、理解者である父マティアスのサポートもあって、名門のバレエ学校に通うことに。レッスンに励むララは周りの子達とは違う体の成長に苦しむ。背は伸び、骨も太くなっていく。バレエシューズとテーピングで隠したララの体は、練習後は血だらけでボロボロに。ホルモン治療を受けてもゆっくりしか変化していかない体。バレリーナになるために周りのライバルたちには負けられない。どうしようもない葛藤がララを襲っていく。

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本作は、最近のトランスジェンダーを扱う映画とは少し違う風に感じる。例えば、これまでの映画は家族へのカミングアウトや葛藤、社会との隔たり、ファッションへの関心などが強く描かれているが、本作ではそれがなく、ごく自然に、彼女が彼女の夢と自分の体と向き合う様子が印象的だ。

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思春期のララの葛藤と成長をひしひしと感じる、辛くも暖かくもあるストーリー。
段々と成長していく体に、彼女はどう立ち向かうのか?彼女の選択は?

《あらすじ》
トランスジェンダーの主人公が、バレリーナを目指して葛藤や苦悩を乗り越えながら夢を追いかける姿を描いたドラマ。男性の体にうまれたトランスジェンダーのララは、バレリーナになることが夢で、強い意志と才能、そして血がにじむような努力で、難関とされるバレエ学校への入学を認められる。しかし、成長とともに変わっていく体によってうまく踊れなくなることへの焦りや、ララに対するクラスメイトの嫉妬や嫌がらせにより、次第に心身ともに追い込まれていく。2018年・第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、これが長編デビュー作のルーカス・ドン監督がカメラドール(新人監督賞)、主演のビクトール・ポルスターが最優秀俳優賞を受賞した。

【スタッフ】
監督:ルーカス・ドン
製作:ディルク・インペンス
脚本:ルーカス・ドン
   アンジェロ・ティヒセン

【キャスト】
出演:ビクトール・ポルスター、アリエ・ワルトアルテ、オリバー・ボダル、ティヒメン・フーファールツ ほか
配給:キクロックワークス、STAR CHANNEL MOVIES

公式HP:http://girl-movie.com/

(C)Menuet 2018
 

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