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『さよなら地球!スマホを切ったら世界が終わってた』/モフモフ型エイリアンの地球侵略!一風変わったSFコメディ!

この映画は、つまり―
  • インディペンデント映画の祭典サンダンス映画祭で評価された変わり種
  • 知らぬ間に世界はモフモフエイリアンの侵略で滅亡する!
  • スマホは有毒?それとも有益?

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◆配信中の注目作 

『さよなら地球!スマホを切ったら世界が終わってた』(2020)

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本作は、名優ロバート・レッドフォードが立ち上げたサンダンス映画祭で、惜しくも受賞は逃したが好評だった作品だ。同映画祭はインディペンデント映画、つまりハリウッドの大きなスタジオが製作したものではない、小粒ながらピリリと辛い山椒のような作品を対象としている。

エイリアンが地球に侵略してくる映画はいくらでもある。『インデペンデンス・デイ』、『宇宙戦争』……。しかし、大抵のエイリアンには本作のに比べて圧倒的に足りないものがある。それは……モフモフだ!人間は誰でもモフモフが好きだ。布団もモフモフだし、動物もそうだ。心理学者ハーロウの実験では、アカゲザルの赤ちゃんでさえも、針金製だが哺乳瓶が付いている人形よりも哺乳瓶はないが柔らかな布でできた人形を好むという結果が出た。現実にはモフモフは世界を救いそうなものだが、本作の中では毛だらけのクッション型エイリアンが世界を滅亡させようとする。その形から「プフ(モロッコ発祥の丸いクッション)」と呼ばれているが、触手で人間を襲う危険な存在だ。主人公のジャックとスーのカップルは、スマホの見すぎで互いに心の距離が離れつつあるのを感じている。そこで、ネットから隔絶された自然の中のロッジで絆を確かめ合おうとするのだが、それが祟ってプフの接近に気づかないのだ!何とも間の抜けたストーリーだが、緊張の絶えない今日この頃、このオフビートなコメディが一服の清涼剤となってくれるだろう。

ところで、『スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じたジャレッド・レトが去年、瞑想のためネットが遮断された施設に入り、帰ってくると知らぬ間に世間がコロナ禍に見舞われていて仰天したというニュースをご存じだろうか。スマホやネット依存は確かに危険だ。落としただけでその身が危険に晒される代物だし(そんな映画もあった)。だが、ないのも考え物。全ての現代人(特にジャレッド)が観るべき一作だ!

【ストーリー】
ジャックとスーはブルックリンに住む今どきのカップル。友達は多いが、ネットに依存していてスマホを手放すことができない。心が離れてしまうことを危惧した2人は、スマホの電源を切り、人里離れた森にある山小屋で1週間だけ2人だけのオフライン生活をしようと決意。しかしその間に、なんと地球は不思議なエイリアンに侵略されていた。何かがおかしいと気づいた2人は、スマホの電源を入れるが・・・。

【キャスト】
スニータ・マニ、ジョン・レイノルズほか

【スタッフ】

監督:アレックス・ヒューストン・フィッシャー、エレノア・ウィルソン

 

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