『るろうに剣心　最終章 The Beginning』シリーズ最高傑作！＜誰も知らないけど、誰もが気になっていた謎＞が明かされる―

2021.06.04

◆公開中の注目作　
『るろうに剣心　最終章 The Beginning』

完結編にしてシリーズ最高傑作が誕生しました！今回ご紹介する映画は『るろうに剣心最終章 The Beginning』。10年続いた映画「るろうに剣心」シリーズの最終作は、原点として主人公である、緋村剣心が影の暗殺者として恐れられていた時代を描き、まさにシリーズ最高傑作となりました。

「るろうに剣心」シリーズの魅力は、主人公・緋村剣心そのものでしょう。剣心は幕末、「人斬り抜刀斎」と呼ばれ、多くの人から恐れられる最強の人斬りでした。しかし、時代が明治に変わったことで、人を斬らずに＜守る＞誓いを立てます。そしてどんなに恐ろしい敵や、どんなに名の立つ刀を持った剣豪が襲ってきても、剣心は斬れない刀＜逆刃刀＞を持ち、死地をくぐり、弱者を助け、戦いに勝利していくところが、日本映画史上・最高のエンターテインメントとして多くの人から支持されてきました。しかし、『るろうに剣心最終章 The Beginning』で描かれるのは剣心がそんな人を＜守る＞誓いを立てる前、暗殺者として活躍していた時の話。原作「るろうに剣心」では＜追憶編＞と呼ばれるエピソードゼロ的な位置の作品となっています。

今作で最も注目したいのは、＜誰も知らないけど、誰もが気になっていた事実＞が明かされること。「なぜ剣心は頬に十字傷があるのか」「なぜ2度と人を斬らないと誓ったのか」物語の核ながらも、今まで謎として隠されていた部分が明らかになっていきます。そしてそこには、今までのような温和で柔らかで、優しい剣心の姿はありません。むしろ、感情を失い、周囲には誰も寄せ付けない孤独に人を斬り続ける剣心が描かれます。その上、「人を斬ることでしか世の中を変えられない」と言い、後に「人を２度と斬らない」と誓う剣心の面影は少しもありません。今作ではそんな人斬りであった剣心が「どう殺さないとい選択肢を選ぶように、変化していくのか」が描かれます。そこには、巴（ともえ）という一人の女性がいて、彼女と惹かれあい、夫婦となる中で、次第に剣心は変化していきます。しかし、最終的に剣心の頬の傷をつけることになるのも巴なのでした。

何が2人を変えてしまったのか。どうして剣心は「2度と人を斬らないと誓ったのか」そして、4月に公開された『るろうに剣心　最終章 The Final』で明かされた「なぜ妻であった巴を斬殺してしまったのか」こちらの謎も明かされていきます。10年続いてきたシリーズもこれで本当にラスト。最後にふさわしく、シリーズの代名詞である「アクション」はもちろんのこと、それ以上に心打たれる＜ずっと明かされなかった＞剣心の過去の「ドラマ」が描かれ、最高傑作となっています。是非、劇場でご覧ください！

【ストーリー】
「どんなことがあろうと、あなただけは、絶対に斬りはしない」――舞台は動乱の幕末。ある夜、剣心が敵を殺めたとき、目の前に一人の女性が立っていた。彼女の名は雪代巴。暗殺の現場を目撃された剣心は、口封じのため巴を傍に置き共に暮らすことを決意する。人の心を失っていく姿を傍らで見ていた巴は、「このまま人を殺め続けるのか」「平和のための戦いなど、本当にあるのか」と問いかける。巴の優しさは剣心の心に波紋を広げ、「新時代」のために人を斬ることに葛藤しはじめ、次第に本当の幸せの意味に気付いていく。互いに惹かれあう巴と剣心だったが、ある日突然、巴は姿を消してしまう…。実は巴の真の目的は“緋村剣心への復讐”。彼女は同じく剣心の命を狙う幕府直属の隠密組織＜闇之武＞の首領・辰巳（北村一輝）の指示で動く〈内通者〉だったのだ…。巴を追う剣心。そこには、数々の罠が仕掛けられていた――。

【キャスト】
佐藤健　有村架純　江口洋介　北村一輝　高橋一生　村上虹郎　安藤政信　ほか

【スタッフ】
監督：大友啓史

公式サイト：https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/