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『バレリーナ:The World of John Wick』公開記念!シリーズ全作品を振り返り!<第4回>『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023) 主席連合との最終決戦!極限アクションと豪華共演が炸裂するシリーズ集大成

この映画は、つまり―
  • 主席連合との最終決戦!世界を股にかけた決闘がついに動き出す!
  • 真田広之&ドニー・イェン参戦、大阪コンチネンタルで繰り広げられる極上の死闘!
  • 凱旋門カーチェイスから“地獄の大階段”まで、シリーズ名物と新機軸アクションの豪華詰め合わせ!

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『バレリーナ:The World of John Wick』公開記念!キアヌ・リーヴス主演の大ヒットシリーズ『ジョン・ウィック』。その世界観を受け継ぐスピンオフ映画『バレリーナ』の公開に合わせて、ムービーマービーでは毎週1本、シリーズ全作(+ドラマ『コンチネンタル』)をおさらい!伝説の殺し屋ジョン・ウィックの戦いを、改めて振り返ります!

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年/アメリカ)

販売元:ポニーキャニオン
©2023 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.

配信先:U-NEXT(定額見放題)、Amazonプライム・ビデオ(レンタル ¥500〜)、Apple TV(レンタル ¥509〜)、Google Play ムービー& TV(レンタル ¥500〜)、YouTube(レンタル ¥500〜)

 

文:ウメ氏(スチールブック大好きマン)

現時点でのシリーズ最終作にあたる『コンセクエンス』は、まさに「これぞジョン・ウィック」と言いたくなる要素が詰まりに詰まった一本だ。主席連合との決着を描くクライマックスに向け、舞台は大阪、ベルリン、パリと国境を越えて展開。各地で繰り広げられるアクションは、その土地ならではの文化や風景を背景に、シリーズの美学をさらに研ぎ澄ませている。

まず衝撃的なのは、大阪コンチネンタルでの戦い。ここに真田広之とドニー・イェンというアクション映画界のレジェンドが合流したこと自体が事件だ。真田演じる支配人シマヅは、刀や弓を駆使してジョンと共に敵を迎え撃ち、日本庭園を舞台にした戦いは武士道の精神と裏社会の掟が交錯する名場面となった

一方、ドニー・イェン演じる盲目の暗殺者ケインは、旧友でありながら主席連合の命令でジョンを討つ宿命を背負う。杖を武器に変え、音や気配だけを頼りに仕留めるその戦いぶりは、まさに暗殺術の極致だ。

ベルリンでは、酒場での肉弾戦から銃撃戦へと雪崩れ込み、湿った空気の中で重く響く打撃音が観客の鼓膜を直撃する。そしてパリ――凱旋門前で展開されるカーチェイスは、交通を完全にコントロールして撮影された迫力満点のシーンだ。車、銃撃、格闘が渾然一体となった混沌の中で、ジョンは執念で生き延びる。

そしてシリーズの“名物”とも言える階段落ちが、ここで真打登場だ。サクレ・クール寺院前の長い石段を、ジョンは頂上目前で転げ落ち、振り出しに戻される。階段をただ落ちるだけでなく、そこから何事もなかったかのように立ち上がり、再び駆け上がる――この執念こそがジョン・ウィックの象徴だ。撮影ではキアヌ・リーヴス自身が何度も挑み、痛みも疲労もそのままスクリーンに刻まれている。シリーズ伝統の“階段落ち芸”の集大成とも言えるだろう。

さらに、ゲーム的な俯瞰視点で描かれる室内銃撃戦では、実際の火炎放射器を使用し、現場の熱気と危険がそのまま画面に焼き付いている。これまでのシリーズで培った撮影手法と新機軸の融合が、本作のアクションを唯一無二のものにしている。

物語は、自由を得るための“決闘”というシンプルな枠組みを土台に、これまでの因縁や掟を絡めた濃厚なドラマを描き出す。侯爵グラモンの冷酷さ、ケインとの複雑な関係、そして裏社会の非情なルール――その全てがジョンの最終選択をより重くしている。

『バレリーナ』の主人公イヴが生きる世界も、この『コンセクエンス』で描かれる力学と倫理の中にある。掟か自由か、その選択がどれほど過酷なものかは、この最終作を観れば一目瞭然だ。シリーズの熱と美学は、そのまま『バレリーナ』へと受け継がれていく。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年/アメリカ)

【ストーリー】

主席連合への反逆を続けるジョン・ウィックは、その支配から解放される唯一の方法が“決闘”にあることを知る。旧友である大阪コンチネンタルの支配人シマヅ、パリの旧知カイラを頼りに、挑戦権を得るための血戦が始まる。だが主席連合は、冷酷無比な侯爵グラモンと無敵の暗殺者ケインを送り込み、ジョンを抹殺しようとする。

【キャスト】

キアヌ・リーブス(森川智之)、ドニー・イェン(大塚芳忠)、真田広之(堀内賢雄)、シャミア・アンダーソン(津田健次郎)、ビル・スカルスガルド(宮野真守)、ローレンス・フィッシュバーン(玄田哲章)、イアン・マクシェーン(安原義人)、ランス・レディック(乃村健次) ほか

【スタッフ】

監督:チャド・スタエルスキ「ジョン・ウィック」シリーズ

脚本:シェイ・ハッテン、マイケル・フィンチ

キャラクター原案:デレク・コルスタッド

製作:ベイジル・イヴァニク、エリカ・リー、チャド・スタエルスキ

音楽:タイラー・ベイツ、ジョエル・J・リチャード

『バレリーナ:The World of John Wick』
8月22日(金) 復讐は伝播する

【ストーリー】
孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。しかし、裏社会の掟を破った彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…

監督:レン・ワイズマン『ダイ・ハード4.0』 製作:チャド・スタエルスキ『ジョン・ウィック』シリーズ
出演:アナ・デ・アルマス、ノーマン・リーダス、アンジェリカ・ヒューストン、ガブリエル・バーン、キアヌ・リーブス ほか
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2025/アメリカ/原題:From the World of John Wick: Ballerina
®, TM & © 2025 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

公式HP:Ballerina-jwmovie.jp
X:@ballerina_jw
instagram:ballerina_jw

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