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『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』 ヤツの辞書に「ブレーキ」の文字はない。30年経っても変わらず街をぶっ壊し、そして救う!

この映画は、つまり―
  • 『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズ第4弾、実に30年ぶりの続編!
  • あのアクセル・フォーリーに娘が…えっ? 娘⁉
  • アクセルの他にあの人もあの人もカムバック! 豪華ゲストもウェルカム!

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◆配信中の注目作

『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』

Netflixで視聴⇒こちら

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

常にアクセル全開のアイツが帰ってきた! 警察のくせに悪人より犯罪行為に長け、悪い人間ではないが誰よりも他人に迷惑をかけ、口を開けば真っ赤なウソばかり、二丁拳銃持ちも真っ青な口八丁手八丁マシンガントーク野郎が。ビバリーヒルズ市警…じゃなかった、タイトルからしてウソだらけじゃないか、デトロイト市警の刑事アクセル・フォーリーが!

だがフォーリーが「「開けろ! デトロイト市警だ!」なんて大声で叫ぶシーンはこれまでなかった。高級住宅地ビバリーヒルズはブラックホールのように重力が強力なのか、これまで3つあるシリーズ作品の全てで、なぜかフォーリーはデトロイトではなくビバリーヒルズに引き寄せられ大暴れする。ミシガンとカリフォルニアなので2000マイル(3200キロ)以上も離れているのに! いや、そんな細かいことはどうでも良い。それこそが本シリーズの味なのだ。ビバリーヒルズの事件を追ってきたフォーリーは毎回、現地のビバリーヒルズ・コップに1から10までウソの説明をして捜査するのを見逃してもらおうとする(刑事より詐欺師になった方がきっと成功する)。そして悪党とのガンアクション、カーチェイスでビバリーヒルズを混乱に陥れ、最後にはどうにか解決して終わる。何というハリウッド・エンディング。だが、それで良いのだ。カリフォルニアだし。

そんないくらでも続けられそうなシリーズも、1994年公開の『ビバリーヒルズ・コップ3』から制作が途絶えていた。何度か企画は立ち上がったが頓挫していたのだ。本作『ビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー』はシリーズ4作目にして、前作からちょうど30年ぶりの新作となる。1作目でフォーリーと最初は反目しながらも、ともに死地を切り抜けたことで固い絆を結んだお堅いビバリーヒルズ・コップ、少し粗暴なタガートと気の良い変人ローズウッドをはじめ、懐かしの面々がカムバックしているのが嬉しい。このシリーズの魅力は、脚本よりもキャラクターたちだ(1作目のフォーリーとビバリーヒルズ・コップたちがウソで互いを庇い合うシーンは何とも粋だった)。そしてゲストも豪華で、フォーリーの新たな相棒にジョセフ・ゴードン=レヴィット、曲者そうな警部をケヴィン・ベーコンが演じている。

今回はローズウッドが行方不明になった事件にフォーリーが首を突っ込むのだが、テイストとしてはいつもと大体同じだ。ただし、いつの間にかフォーリーには弁護士で不仲の娘ジェーンがいる。思い返せば、本シリーズはハリウッド映画としては珍しくほとんどロマンスの描写がなかった。前作の最後で恋仲になった女性はいたが、ジェーンがその娘かどうかは明言されていない……まあこれも細かいことだ。とにかく、フォーリーは警官殺しの被疑者を弁護している彼女とともに、事件を捜査していく。違った。親子ゲンカのついでに事件を捜査していく。

 

他人にはウソばかりの男でも、実の娘にまでいつまでもそうし続けるわけにはいかない。彼の騙る……もとい、語る本音はどのようなものなのか。30年前と全く変わらぬエネルギッシュなフォーリーを演じたエディ・マーフィは、劇中で言われているようにどのカムバックメンバーより若々しい。シリーズが好きであれば問題なく楽しめるだろう。何事も、終わり良ければ全て良しなのだ! ……いや、やはり終わりは来ないだろう。何と言ってもヤツはノンストップのアクセル・F(フォーエバー)なのだから。そして今日も、ビバリーヒルズの被害額は憎いほど透き通った青天井へ……。

【ストーリー】
エディ・マーフィ演じるデトロイト市警の口達者なアクセル・フォーリー刑事が、またまたビバリーヒルズにやって来た。今回のミッションは、大切な人が巻き込まれた犯罪絡みの陰謀を暴くこと。

【キャスト】
エディ・マーフィ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、テイラー・ペイジ、ケヴィン・ベーコン、ジャッジ・ラインホルド、ジョン・アシュトン、ポール・ライザー、ブロンソン・ピンチョット 他

【スタッフ】
監督:マーク・モロイ

 

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