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『ミッドナイト・スカイ』/“滅亡の危機に瀕した地球”と“広大な宇宙”を描く壮大なSF映画

この映画は、つまり―
  • ジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めるNetflixオリジナル映画
  • 滅亡の危機にある地球と広大な宇宙を舞台に、北極に残った孤独な科学者を描いたSFドラマ
  • 壮大かつ繊細で美しい映像と豪華キャスト陣の演技が見事に融合

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◆配信中の注目作 

『ミッドナイト・スカイ』(2020)

Netflixで観る!⇒ こちら

ジョージ・クルーニーが監督、製作、主演を務めたことで話題になった本作。リリー・ブルックス・ダルトン原作のSF小説「世界の終わりの展望台」の映画化でもあり、アカデミー賞作品賞に輝いた『アルゴ』で有名なスモークハウス・ピクチャーズとNetflixがタッグを組み製作されたNetflixオリジナル映画となっている。劇場で公開される超大作レベルの映画が、お家で観ることが出来るとても贅沢な作品に仕上がっている。

滅亡危機にある地球と宇宙探査ミッションを経て地球に帰還しようとする宇宙船を舞台に、“ある理由”から北極に残り続ける科学者オーガスティン(ジョージ・クルーニー)が地球の惨状と帰還することができないことを知らせようと奔走する姿が描かれている。キャストは、主演を務めたジョージ・クルーニーをはじめ、その他にも『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ、デヴィッド・オイェロウォ、デミアン・ビチル、カイル・チャンドラーなど実力派俳優たちが顔をそろえた。

SF映画と聞くと、スケールが大きく展開が激しいイメージがあるが、本作はそれとは異なる。宇宙と地球が舞台となっているが、壮大ながらも静かにゆったりとストーリーが展開されていく。宇宙船が流星群に襲われクルーたちが絶体絶命の危機に瀕する場面は、クルーニー出演した『ゼロ・グラビティ』を想起させる。スローペースながらも引き込まれるような繊細な映像美も見る人に非日常を味わえること間違いなし。

自然は理不尽なほどに残酷なことをする。劇中でオーガスティンは地球が絶滅の危機に陥った理由として、「間違いだった」と言うシーンがある。環境問題や社会問題はひとつの大きな間違いから生まれそれが積み重ねり滅亡に陥る。私たちはその間違いを見て見ぬふりをして、ほったらかしにしている。本作はそんな私たちに向けたひとつの警鐘なのかもしれない。今現在コロナという問題を抱えている真最中の私たちにはとても刺さる要素が多く、地球全体の未来の姿を描いたといっても過言ではないのかもしれない。

本作を見て何を感じたかしっかりと考えるべきであり、美しいだけでなく自然の残酷さや過酷さなど社会的なテーマも詰まっている映画をぜひ自宅で味わってほしい。

【あらすじ】
地球が滅亡に向かう中、北極に残り続ける孤独な科学者オーガスティン(ジョージ・クルーニー)は、ある日、地球に取り残された謎の少女と出会い、不思議な共同生活を始めることに。そんな中、オーガスティンは、地球の惨状を知らずに地球へ戻ろうとする宇宙船の乗組員サリー(フェリシティ・ジョーンズ)らの存在を知り、交信を通じて帰還を止めるべく奔走します。

【キャスト】
ジョージ・クルーニー、フェリシティ・ジョーンズ、デヴィッド・オイェロウォ 他

【スタッフ】
監督:ジョージ・クルーニー

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