MOVIE MARBIE

業界初、映画バイラルメディア登場!MOVIE MARBIE(ムービーマービー)は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

検索

閉じる

『GAMERA -Rebirth-(ガメラ リバース)』特撮怪獣作品としての興奮と少年時代へのノスタルジー!

この映画は、つまり―
  • ガメラがアニメになって≪リバース≫!
  • 昭和シリーズの怪獣たちが現代風のデザインでカッコよく≪リバース≫!
  • アニメーションならではの大迫力バトル!戦うガメラを観れる喜びが≪リバース≫!!

記事を見る

◆配信中の注目作

『GAMERA -Rebirth-(ガメラ リバース)』

Netflixで視聴する⇒こちら

文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

ガメラがアニメになって≪リバース≫!
ゴジラと並び日本の特撮シーンを支えてきた怪獣「ガメラ」。特に金子修介監督による平成ガメラ三部作は特撮史に残る傑作たちで、今なお多くのファンがいる。しかし、21世紀に入ってからはその人気はかなり下火になってしまった。『シン・ゴジラ』やハリウッド版ゴジラ、アニゴジ、ゴジラSPと特に2014年以降立て続けに新作を発表し、今年の11月にも最新作が上映されるゴジラと異なり、ガメラシリーズは2006年の『小さき勇者たち』以降新作の制作は止まってしまったし、2016年に特別映像が公開されたものの、それっきりだ。

2020年以降は4K版の上映などが行われたが、一方でガメラのファンたちの中には半ば新作を諦めるムードもあった。そんな中昨年11月に発表されたのが本作『GAMERA-Rebirth-』だ。小学生最後の夏休みを過ごす子供たちを主人公に、ガメラが5体の怪獣と戦うという物語で、しかもアニメーションでの制作となった。

子供たちが主人公であることは昭和シリーズへのオマージュで、どことなく「ぼくの夏休み」感のある、夏休みの思い出の1ページ的な物語は、非常にノスタルジックで良い。もちろん本作はガメラと怪獣たちの戦いを楽しむ作品でもあるのだが、一方で子供たちの夏の思い出を見せてくれるシーンも多くあり、彼らの友情や成長を見るのも楽しい作品となっている。

昭和シリーズの怪獣たちが現代風のデザインでカッコよく≪リバース≫!
そして肝心のガメラと怪獣たちとの戦いだが、アニメーションとなったことで動きの自由度が増したこともあり、非常にテンションの高いものになっている。アニゴジやゴジラSPという変わり種の特撮アニメに比べると、かなり素直な作品だ。昭和シリーズの怪獣たちも現代風にブラッシュアップされたデザインで、非常にカッコいい。特にジグラとギロンがかなりカッコいいし、戦闘シーンも非常にも白いのでこのエピソードは必見だ。

アニメーションならではの大迫力バトル!戦うガメラを観れる喜びが≪リバース≫!
1話が45分前後とアニメ作品としては少し長めだが、その分エピソードは全6話とコンパクトで、物語のテンポも非常に良いため、一度観始めると結構サクサク見ていけるのも良い。アニメーションならではの良さも存分に出ていると思うし、比較をするわけではないが、ゴジラのアニメ作品たちよりもかなり観やすい作品であると思う。

シーズン2があるのかは分からないが、せっかくガメラの新作を作ったのだからこれだけで終わらせないで欲しい。そういえば金子監督が本作の製作決定のお祝いコメントで令和ガメラとかなんとか言っていたような・・・ガメラの“リバース”は始まったばかりであると信じたい。

【ストーリー】
最後の夏。友達。そして怪獣——。1989年夏、小学6年生のボコ、ジョー、ジュンイチは、小学生最後の夏休みを迎えていた。そんな日常を切り裂くように、怪獣ギャオスが東京を襲撃する。廃墟となった町でギャオスに狙われる少年たちの前に、新たな怪獣が現れた。その名はガメラ。ガメラは傷つきながらもギャオスと戦う。それが少年たちの「怪獣の夏」の始まりだった。

【キャスト】
金元寿子、松岡禎丞、豊崎愛生、木村昴、宮野真守、早見沙織

【スタッフ】
原作: KADOKAWA
監督: 瀬下寛之
副監督: 井手恵介
シリーズ構成: 猪原 健太 瀬古浩司 瀬下寛之
脚本: 猪原 健太 瀬古浩司 山田哲弥 瀬下寛之
キャラクターデザイン: 田村 篤
怪獣デザイン: 髙濵幹
プロダクションデザイン: 田中直哉
プロダクションデザイン: フェルディナンド・パトゥリ
メカニックデザイン: 帆足タケヒコ
アニメーションディレクター: こうじ
造形監督/光画監督: 片塰満則
音響監督: 岩浪美和
音楽: 片山修志
制作: ENGI

©2023 KADOKAWA/ GAMERA Rebirth Production committee

 

★配信エンタの過去記事はこちら

『TAR/ター』彼女が奏でるのはシンフォニーかカコフォニーか。生ける伝説リディア・ターの総てがここにある。
『ハート・オブ・ストーン』ガル・ガドット版「ミッション:インポッシブル」!?リアル“ワンダーウーマン”が走って戦って世界を救う!
『死霊のはらわた ライジング』何かがいる。家の中に。…そして私の中に!この夏を代表するホラーは劇場未公開の本作だ!
『シークレット・インベージョン』敵は誰で味方は誰か…そしてあいつの顔をしたお前は誰だ?誰も信じてはいけない、スーパーヒーローなしのマーベルドラマ!
『タイラー・レイク -命の奪還-2』ストーリーよりアクション重視ならこれしかない! クリス・ヘムズワースが配信アクションの限界を再びブッ壊す!

バックナンバー