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『アーミー・オブ・ザ・デッド』/ザック・スナイダー監督が17年ぶりに手掛けるオリジナルゾンビ映画!

この映画は、つまり―
  • ザック・スナイダー監督初のオリジナルゾンビ映画!
  • 主人公サイドをも”食う”ユニークなゾンビたちの存在感!
  • ゾンビ×ケイパー(強盗)ものの最新系!

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◆配信中の注目作 

『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021)

Netflixで観る!⇒ こちら

本作は、2017年の『ジャスティス・リーグ』から4年ぶりのザック・スナイダーの新作となる。4年のブランクは映画の世界では珍しくないが、本件の事情は複雑だ。心血を注いでいた同作の撮影中に娘に不幸があり降板、後を別の監督が引き継いだが、結局興行的・批評的に失敗してしまったのだ。そんなどん底を経験した彼が完成させた本作は、何と全てを吹っ切るように楽しい一作になっている! 長編デビュー作はジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』のリメイク、『ドーン・オブ・ザ・デッド』だったが、今回は初のオリジナルゾンビ映画。原点回帰であるとともに、ザック・スナイダー再始動にふさわしい作品というわけだ。劇中では、エリア51から輸送される途中で逃げ出したゾンビのせいでラスベガスが廃墟と化している。そこに住んでいた主人公たちはこのままだと一生隔離生活なので、ラスベガスの大金庫に眠る2億ドルで監督のように人生の再起を図ろうとするのだ。

今日日、走るゾンビは珍しくない。少し頭の良いゾンビも。もちろん単なるゾンビの集団も。しかしゾンビの軍隊(アーミー・オブ・ザ・デッド)なら? 本作のゾンビたちはある程度組織的に活動し一筋縄ではいかない上に、それぞれが結構強い。さらに、『バイオハザード』シリーズでお馴染みのゾンビ犬を超えた、ゾンビタイガーまで登場する! ゾンビが物語の背景にすぎない作品も少なくない中、これだけゾンビが清々しく主人公たちを”食っている”映画は気持ちが良い。

ケイパーものの要素があるゾンビ映画で記憶に新しいのは、1月に公開された韓国映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』だ。同作では暗いシーンが多く、どこからゾンビが襲ってくるか分からない恐怖があった。しかし本作では、太陽の光が燦燦と降り注ぎ、ラスベガスだけに砂までもが黄金に輝く中での死闘も展開される。強烈な死の匂いに抗い、どこまでも生にしがみつく往生際の悪いやつらの物語だ。劇中でゾンビタイガーを見た登場人物の一人がこう呟く。「That’s crossing the line.(一線越えちまってるぜ)」と。まさにこの映画、一線越えちまってるぜ!

【ストーリー】
ゾンビの大量発生により荒廃し隔離されたラスベガス。そこへ足を踏み入れた命知らずの傭兵集団が、究極の一獲千金を狙い、史上最大の強盗計画に打って出る。

【キャスト】
デイブ・バウティスタ、エラ・パーネル、オマリ・ハードウィック

【スタッフ】
監督: ザック・スナイダー

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