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『シン・ウルトラマン』空想と浪漫、新たな「ウルトラマン」の物語に刮目せよ

◆今週公開の注目作

『シン・ウルトラマン』

文:大西D(ヒカセン兼業ライター)

『シン・ゴジラ』を大ヒットに導いた樋口真嗣が再びメガホンを取り、庵野秀明が脚本を務めた『シン・ウルトラマン』。言うまでもなく1966年の「ウルトラマン」を意識した作品であり、まさに円谷プロにとっても勝負の1本である。当初の公開予定だった時期よりも伸びてしまったものの、遂に公開に至った。特撮作品が大々的に公開されることが珍しくなった昨今、久々の特撮作品の、それも大作映画だ。

本作の世界観は怪獣の出現が日常になった日本。円谷英二が出てこなく、巨大生物や特撮に全く触れてこなかった日本が舞台だった『シン・ゴジラ』とは全く逆の設定である。『シン・ウルトラマン』の日本は怪獣という、本来であれば未曽有の災害が日常になったという点においては、ある意味で地震や台風などの自然災害が常に日常にある現代社会を反映しているだろうし、日本中を熱狂させた『パシフィック・リム』を思わせる。

ウルトラマンのファン、特に初代ウルトラマンを好きな人にとってはグッとくる場面も多い。ガボラやネロンガという初代ウルトラマンに登場した怪獣が登場するし、さらにはザラブ星人も登場する。予告編では人間態しか姿を見せていないが、ウルトラマンシリーズの中でも特に人気の怪獣であるメフィラス星人も登場する。これらの怪獣が物語にどのような影響を与えるのか、作品の大きな注目ポイントだ。

斎藤工、西島秀俊、長澤まさみと言った実力派俳優たちの共演も大きな見どころ。斎藤工は『シン・ゴジラ』でも小さな役で出演していたが、本作ではウルトラマンに変身する役を手に入れた。彼がいかにして光の力を手にし、ウルトラマンに変身することになるのか。その経緯にもぜひ注目して作品を見て欲しい。予告編では既にメフィラス星人の登場が明かされているが、そうなると初代ウルトラマンのように長澤まさみが巨大化することもありえるのか?答えは是非劇場で確かめて欲しい。

ウルトラマンが放送されたから56年。実に半世紀以上の時を超えて、今再び私たちは「ウルトラマン」という物語を目撃する。全ての特撮ヒーローの原点とも言えるヒーローが、この2022年にどのように描かれるのか。是非とも劇場で確かめて頂きたい。

【ストーリー】
「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。

【キャスト】
斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、津田健次郎、山本耕史 ほか

【スタッフ】
監督:樋口真嗣
企画・脚本:庵野秀明
主題歌:米津玄師

公式サイト:https://shin-ultraman.jp/
(C)2021「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

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