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ゾンビ映画はとてつもないファンタジーだ#Zアイランド

この映画は、つまり―
  • ・「ドロップ」に続き、品川庄司の品川ヒロシ監督がゾンビもの挑む
  • ・シチュエーションはゾンビ×隔絶された島×ヤクザの抗争という立体的組み合わせ。ゾンビは宮川大輔。
  • ・哀川翔主演、鈴木砂羽、シシド・カフカ、「FLOWER」の水野絵梨奈などひとクセキャスト集合。

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◆公開中の注目作 映画『Zアイランド』
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(C)2015「Zアイランド」製作委員会

ゾンビ映画はとてつもないファンタジーだ

ゾンビ映画はとてつもないファンタジーだ。死人が生き返る。死人ながらこれほどシチュエーションが生きる映画ジャンルもそうない。だが一方で宣伝的な見え方重視の安直な映画が生まれやすいジャンルでもある。だから観るべきゾンビ映画クラシックを語ってみたい。歴史を紐解けばその起源はジョージ・A・ロメロ。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は近代ゾンビ映画の幕開けであり、(1)人を喰い、咬まれた者もゾンビとする(2)動きはのろい(3)倒すには頭を破壊。という「ゾンビ3原則」を作ったのも彼だ。続く「ゾンビ」は早くもシチュエーションの面白さ全開となり、ショッピングセンターでの人間とゾンビの追っかけっこが繰り広げられる。この「ゾンビ」今だに最高傑作の呼び声が高い。そして「ゾンビ」に呼応するように「サンゲリア」「死霊のえじき」「死霊のはらわた」「バタリアン」などゾンビ第1期黄金時代へと突入する。残酷描写は極まり、その後はオバタリアンという流行語を生むなど、少し笑ってもいいじゃないかという爛熟時代まで一気に進化した。90年代に入ると、掟破りの素早いゾンビが登場する。好事家たちは「28日後・・・」や「ドーン・オブ・ザデッド」
を新しい世代の傑作とみとめている。もうひとつはウィルス感染によるゾンビ化「バイオハザード」の登場である。さらに言うと、ゾンビ売りじゃない大作ゾンビモノも出てくるウィル・スミス「アイ・アム・レジェンド」やブラピの「ワールドウォーZ」など進化は多方面に向かった。
 そして「ゾンビ」のパロディで、コメディ・ラブなども織り込んだエドガー・ライトの「ショーン・オブ・ザ・デッド」も忘れがたい。エドガー・ライトは「ホットファズ」などを観てもわかるがゾンビ大好きだし、ゾンビ扱いがうまい。実はロメロの後継者は彼なんじゃないと思う。

日本では誰だろう。品川ヒロシは、エドガー・ライトになれるだろうか?彼はゾンビとヤクザと島を組み合わせた。
笑いもスピードもある。どうだろう?もう1ランク日本のゾンビを見せてほしかったかもしれない。

◯スタッフ
監督:品川ヒロシ
脚本:品川ヒロシ
主題歌:湘南乃風

◯キャスト
哀川翔:宗形博也
鈴木砂羽:桜
鶴見辰吾:武史
木村祐一:反町
宮川大輔:吉田あきら

(配給:KADOKAWA、吉本興業)

全国公開中
◯公式HP http://www.z-island.jp/

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