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【#今週末何見る?】男と女の映画。ホームビデオのような映画。生々しけど美しい映画。男と女って、どうしてこんなにもややこしいのに惹かれるの?4年ぶりに日本で #ホン・サンス 新作が公開 #不倫 の何がわるい? #キム・ミニ

◆今週末何見る?“ホン・サンス”4年ぶり4つの新作

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【ホン・サンスが世界から愛される理由】
映画好きと言っても知っているという人は少ないかもしれない。日本では、2014年には加瀬亮を主役に『自由が丘で』の監督として知られる、“恋愛の真実”を知るホン・サンス監督だ。長編デビュー作からテーマとしているのは一貫して、男と女。時に激しく惹かれ合いつつも、どこかうまくいかない…どこか歯車が合わない。恋人同士だって、結婚したってそう。彼の描く男と女は、純愛なんてものとは程遠い、言わば正直に等身大の恋愛なのである。

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「不倫」=悪という観念からも程遠い。自身もお構いなく、不倫をし、離婚している。本作で主演を演じるキム・ミニが相手であった。であればこそ、その生々しさが画面いっぱいから溢れ出しているにもかかわらず、とてもエレガントなのだ。フランス映画を見ている感覚も湧いてくる。人を好きになる正直さという点では純愛であるけど、世間的には不倫。なかなか難しいものだけど、決して汚く映らない。そうした彼自身のぶれない「恋愛観」を一貫して人生で描いている姿は実に潔い。見た人はそれに共感したり、反発したりする。人の恋愛観ほど見ていて楽しいものはない。彼の映画はその中でも最高峰。バカにしつつ、自分に跳ね返ってきたり、こんなこと自分にできないななどと妄想したり…そんな経験ができる稀有な映画だったりもする。

 【女優キム・ミニ】

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前述し、映画好きなら絶対に知っているスキャンダル。ホン・サンスとキム・ミニの不倫。露呈したのち、ホン・サンスは妻と別れている。彼の映画そのまま!と突っ込みたくなるほどもおもしろさについつい笑ってしまったのは私だけではないだろう。キム・ミニは、彼の映画に出演する他、カンヌ国際映画祭のコンペ部門に選出され、強烈なセックスシーンで話題となった『お嬢さん』(16)の主演女優。その他、宮部みゆき原作を韓国で映画化した『火車』(12)、『泣く男』(14)などに出演している。そんな世界を虜にする売れっ子女優がなぜあんなおっさんと不倫など…と思うかもしてないが、それこそ彼の映画にあるように「男と女なんて、その瞬間瞬間で何が起こるか想像なんて全くできない」ものなのだ。

 【2018年版 恋愛についての4つの考察】

「恋愛についての4つの考察」(14)あの時衝撃は忘れられない。初めて触れたホン・サンスに惚れてしまい、一気に4本ホン・サンス監督作品を見た。きっと今回もそれほどの衝撃があるに違いない!どれも絶対に見逃せない。

『それから』(6月9日公開)では、出版社で働く女性が社長の愛人と間違えられたことから起こる騒動をユーモラスに綴った人間ドラマ。

それから

『夜の浜辺でひとり』(6月16日公開)は、不倫スキャンダルによりハンブルグに逃れた女優の日々綴ったヒューマンドラマ。キム・ミニがベルリン国際映画祭で主演女優賞を獲得している。

海で

『正しい日 間違えた日』(6月30日公開)では運命的な出会いをした男女がタイミングの違いによって異なるエンディングを迎えるまで、「前半」「後半」の2通りで描く少し変わった作品。

正しい日

『クレアのカメラ』(7月14日公開)ではイザベル・ユペールとキム・ミニを迎え、華やかなカンヌ国際映画祭の舞台裏で繰り広げられる人間模様をユーモアたっぷりにつづった。

クレア

ホン・サンス好きにはきっと刺さる映画になっていること間違いなし。男と女を正直な目線から、正直に考えたい人に最適な映画だ。この機会に「純愛」という固定概念をぶち破るのも良いのではないだろうか。きっと人生とか男と女には色々あるけれど、もっともっと自由に生きたくなると感じるだろう。

【公式HP】
『それから』(6月9日公開)
http://crest-inter.co.jp/sorekara/

『夜の浜辺でひとり』(6月16日公開)
http://crest-inter.co.jp/yorunohamabe/

『正しい日 間違えた日』(6月30日公開)
http://crest-inter.co.jp/tadashiihi/

『クレアのカメラ』(7月14日公開)
http://crest-inter.co.jp/sorekara/crea/

配給:クレストインターナショナル

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