映画『人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版』 韓国で開催された蔚山山岳映画祭でアジア最高賞を受賞!
映画『人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版』
韓国で開催された蔚山山岳映画祭でアジア最高賞を受賞!
武石監督と山野井さん夫妻
TBSDOCSのドキュメンタリー映画『人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版』が、韓国で開催された蔚山蔚州山岳映画祭において、アジアで最も優れた作品に送られるNETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema Award)を受賞した。
「人生クライマー」は登山界のアカデミー賞と称されるピオレドール賞の生涯功労賞を受賞した世界的クライマー、山野井泰史の足跡を追ったドキュメンタリー。「垂直の世界」に魅せられ、凍傷で手足の指10本を失いながらも単独で壁に挑み続ける山野井氏の姿を、自らもヒマラヤ登頂の経験がある武石浩明監督(報道局兼チューリップテレビ出向)がTBS入社後から四半世紀にわたって追い続けた渾身の作品。
映画祭が開かれたのは韓国の蔚山(ウルサン)広域市。Netflixで世界的ヒットとなった韓国ドラマ『愛の不時着』の第一話で、ユン・セリがパラグライダーで飛ぶロケ地にもなった韓国南部・嶺南(ヨンナム)アルプスの麓で、36カ国から多様な151の作品が集められ、10日間にわたって開催された。
山野井氏は韓国でも伝説の登山家として知られ、上映後の質疑応答では観客から「恐怖はどう克服するのか」などたくさんの質問が飛び、会場の外ではサインを求める行列もできた。観客からは「これほど考えさせられた映画はなかった」など好反応があった。
武石監督コメント
映画祭の関係者から『受賞おめでとう』と連絡をもらった時は驚きました。伝説のクライマーの人生を描いた大切な作品が、海外でも高い評価をいただき、とてもうれしいです。現地では韓国の皆さんのドキュメンタリーに対する熱心な取り組みに感激しました。受賞をきっかけにもっと多くの人が映画を見ていただけるのを期待しています。サポートしていただいた皆様に心より感謝いたします。
山野井泰史コメント
この秋のヒマラヤ登山が失敗に終わり、悔しい思いをしましたが、映画祭に出席したおかげで少し癒されました。 何はともあれ、武石さん受賞おめでとう。
蔚州世界山岳映画祭(UMFF)とは
山のほか自然、人間などの分野で世界各国の映画を紹介する映画祭で、蔚山(ウルサン)広域市・蔚州(ウルチュ)郡で開かれる韓国唯一の国際山岳映画祭。
NETPAC賞とは
アジア映画促進ネットワーク(NETPAC)は、シンガポールに本部を置く世界的な組織で、アジア映画を促進するために、優れた映画にスポットライトを当て、厳選された国際映画祭で授与されるアジア最高の賞。
山野井泰史
1965年4月21日生まれ。東京都出身。中学3年のときに日本登攀クラブに入り、高難度のフリークライミングから海外のビッグ・ウォールまで、常に先鋭的な登攀を続けている。主な記録は88年のバフィン島(カナダ)トール西壁ソロ、90年とフィッツ・ロイソロ、92年のアマ・ダブラム西壁冬季ソロ、94年のチョー・オユー南西壁新ルートソロ、95年のブブリモティン南西壁初登、00年のK2南南東リブ無酸素ソロなど。02年秋にはヒマラヤのギャチュン・カン北壁ソロ登頂に成功するものの、帰路に雪崩に遭い、両手および右足の指を計10本失う代償を払うことに。この登攀を含めた近年の目覚ましいアルパインスタイルでの登山が評価され、2002年の朝日スポーツ賞、植村直巳冒険賞を受賞。2021年には、数々の登攀登山についての功績が評価され、登山界のアカデミー賞とも言われるピオレドール生涯功労賞に輝いた。
監督:武石浩明
1967年4月19日生まれ。千葉県出身。91年、TBS入社。報道局社会部で警視庁記者クラブ、司法記者クラブキャップ、デスク、社会部長を歴任。夕方のニュース番組では「ニュースの森」特集担当ディレクター、「イブニングファイブ」デスク、「Nスタ」チーフプロデューサー、朝の情報番組「モーニング Eye」ディレクター、「みのもんたの朝スバッ!」チーフプロデューサー、特別番組「報道の日2021」総合プロデューサーなどを担当。第1回TBSドキュメンタリー映画祭で「GReeeeN 初告白~東日本大震災から5年 HIDEが語ったこと~」を初監督。TBSテレビ報道局次長、解説・専門記者室長を経て、現在は出向先の富山のTBS系テレビ局チューリップテレビの報道制作局長。登山では、中国のチョモロンゾ7816mを未踏ルートから初登頂などヒマラヤ登山を複数経験。母校の立教大学山岳部監督も務めている。趣味は登山、トレイルラン、マラソン、映画鑑賞など。
【ストーリー】
「誰も成し遂げていないクライミングを成功させて、生きて還る」世界の巨壁に単独で挑み続けてきたクライマー・山野井泰史。彼は2021年、登山界最高の栄誉、ピオレドール生涯功労賞を受賞した。しかし、山野井の挑戦は終わらない。伊豆半島にある未踏の岩壁に新たなルートを引こうとしていた。そして再びヒマラヤにも…。“垂直の世界”に魅せられた男の激しい生き様とは?貴重な未公開ソロ登攀映像とともに振り返り、山野井の生涯のパートナーである妻・妙子への取材も通して問いかける。
【スタッフ】
監督:武石浩明
撮影:沓澤安明、小嶌基史、土肥治朗
編集:金野雅也
MA:深澤慎也
選曲:津崎栄作
企画・エグゼクティブプロデューサー:大久保竜
チーフプロデューサー:松原由昌
プロデューサー:津村有紀
TBS DOCS事務局:富岡裕一
2022年/日本/5.1ch/16:9/上映時間:109分
製作:TBSテレビ
配給:KADOKAWA
©TBSテレビ
公式HP:http://jinsei-climber.jp
公式Twitter:@jinsei_climber
公式Facebook:@jinseiclimber
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