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あの未来まであと○○年…。カウントダウンはもう始まってる!衝撃のSF映画4選

映画というものが生まれてから100年以上が経った現在。SF映画はたいてい未来を描くものですが、今となっては現実世界に劇中の設定年代を超えられてしまったあんな作品やこんな作品も。その話は別の機会にするとして、とにかく未来なんてものはすぐやって来てしまうのです! もしかしたら、絶対にありえないと思っていた未来でも…。今回は、すでにその未来までのカウントダウンが始まっているかもしれないSF映画を4本紹介します!

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

 

〈子どもが全く産まれない未来まで、あと4年!?〉
1.『トゥモロー・ワールド』(2006)

少子高齢化が叫ばれて久しい昨今。日本の人口をそのまま維持するためには合計特殊出生率が約2.07必要なのに、どんどん下がってきて今年は1.2台になるとも言われています。同時に、ここから先は逆に上昇していくという見方もあるようですが、実際はどうなるでしょう。本作の2027年の世界ではなぜか全く赤ちゃんが産まれなくなっており、数少ない若者もテロや暴動で命を落とし、軍が武力でそれを鎮圧するという絶望的な状況に陥っています。その中で奇跡的に移民の女性の妊娠が判明するのですが、人々は争いを止めません。現実にはいきなり赤ちゃんが産まれなくなることはないでしょうが、戦争や環境破壊などにより未来は少しずつ、しかし確実に陰っていっているようにも思えます。人々が悲しみに泣くのではなく、赤ちゃんが大きく産声を上げられる世界になってもらいたいものです。

監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライブ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー 他

 

〈ロボットが人間と同じような感情を持つまで、あと12年!?〉
2.『アイ,ロボット』(2004)

最近、AIが大きな発展を遂げています。自動翻訳サイトは外国語をまだまだ完璧な日本語に変換してくれないのに、それと比べれば、例えばChatGPTは発言内容の正確さには課題が残るとは言え日本語のレベルはかなり高いです。キャラ付けを守ってと言えばそういった口調にもなるし、ジョークまで言えます。そのうち、AIは感情まで持ってしまうのでは…。本作の2035年の世界では、ロボットのサニーが感情を獲得しますが、現実世界でもすでにロボットのPepperには感情機能が搭載されているとか。まだまだ人間と同じレベルではなくとも、その未来まで秒読みかもしれません。本作のロボットには人間と自分、そして命令を守るための三原則が組み込まれていますが、AIの物事の解釈は時に人間の想定を超え、結果として人間に不利益を及ぼします。サニーのようなロボットばかりならともかく、感情を持ちつつ人間にとって誤った判断をしてしまうAIが誕生したら、それはAIの反乱に見えるんでしょうね…。

監督:アレックス・プロヤス
出演:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、アラン・テュディック、ジェームズ・クロムウェル、シャイア・ラブーフ 他

 

〈罪を犯す前に逮捕される未来まで、あと21年!?〉
3.『マイノリティ・リポート』 (2002)

「犯罪は起こる前に防止する」。非常に理想的な考えだと思います。被害者を出すのを未然に防げるわけですし。しかし、犯罪は計画的に行われるものばかりではありません。本作の2044年の世界では、3人の予知能力者(プリコグ)によって全ての人の未来が読まれています。将来的に殺人に至る可能性があるとされれば、今何もしていなくても、まだ犯罪行為に及ぶきっかけもないとしても、いきなり逮捕されてしまうのです。主人公のジョン・アンダートン刑事のように! 自分が殺人を犯す予知映像を見れば未来での行動を変えられるのか、それとも運命的な力が働いて必ず殺人に至るのか…。2020年にはアメリカで、顔認識機能により犯罪者となるかを予測できるとするプログラムの論文が発表されたものの、偏見助長などの問題から大きく批判されました。もっと時間をかければ、犯罪予知システムの構築は可能なのでしょうか? 可能だとして、構築すべきなのでしょうか?

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー 他

 

〈感情を持つことを禁じられる未来まで、あと49年!?〉
4.『リベリオン』(2002)

現実世界でAIが感情を持とうとしている中、未来においては人間の方が感情を持つことを禁止されるかもしれません。本作の2072年の世界は第三次世界大戦を経験して全体主義になり、戦争の原因になりかねない感情を抑制するため薬を飲まなければならず、アートも禁止。もし規則を破れば、銃を用いた体術「ガン=カタ」をマスターしたクラリックと呼ばれる捜査官に処刑されます。このガン=カタは、相手の弾は当たらずこちらの弾は当たる位置に常に動くことで敵を圧倒する格闘術で、習得すれば最低でも攻撃力は120%上昇。つまり、最強のクラリックには誰も敵わないということ! 全体国家が禁止すべきだったのは感情じゃなくて中二病だったんですよ! 残念でしたね。約50年後にディストピアの時代が来るとしても、ガン=カタをマスターする時間はたっぷりあります。今のうちに反逆の用意をしておきましょう!

監督:カート・ウィマー
出演:クリスチャン・ベール、エミリー・ワトソン、テイ・ディグス、アンガス・マクファーデン、ショーン・ビーン 他

 

いかがだったでしょうか。

どんな未来が待っていようとも、結局はガン=カタが全てを解決するということが分かっていただけたと思います。『マトリックス』も怖くない!希望を捨てずに未来に進んでいきましょう!

 

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