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『最後まで行く』公開記念!一瞬たりとも目が離せない、衝撃のクライムサスペンス4選

藤井道人監督の最新作『最後まで行く』が5月19日より公開されます。本作は、人をはねてしまい追われることになった刑事と追う監察官という、マズイ男vsヤバイ男の96時間を描いたノンストップサスペンスエンタテインメントです。そこで、今回は一瞬たりとも目が離せない衝撃のクライムサスペンス4選を、どんなバトルが繰り広げらているのかに注目して、ご紹介します。

文:カカオ豆(映画とコーヒーとチョコが好物)

 

 

〈息子を探す母親 VS ロサンゼルス警察〉
①『チェンジリング』(2008)

愛する9歳の息子が失踪してから5カ月。クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)はようやく見つかった我が子との再会を果たします。しかし、目の前に現れたのは全く別人の息子でした…。そんなことってある!?と思うかもしれませんが、本作は1920年代に実際にロサンゼルスで起こった事件がベースになっています。警察が「あなたの息子でまちがいない、あなたが動揺しているだけだ」と言い張るから、つい見知らぬ少年を家に連れて帰ってしまったクリスティンでしたが、どう考えたってやっぱり我が子ではないわけです。では、本当の息子はどこにいるのか。なぜ、目の前にいる少年は息子のフリをするのか…。当然、これらの疑問を警察に投げかけますが、彼らは一切耳を傾ける気なし!ここから、クリスティンvs警察の長い戦いが始まり、街中の人々をも巻き込んでいくことになります。自分たちの利益しか考えていない警察に対して、どれほど壮絶なことが待ち受けていようが、子どものために覚悟を決めた母親はそう簡単には諦めませんし、やはり強い!悲劇の母親を演じたアンジェリーナ・ジョリーの熱演っぷりもみどころです。

監督: クリント・イーストウッド
出演: アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ 他

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〈天才ドライバーVS裏社会のヤバイ人たち〉
②『ドライヴ』(2011)

ライアン・ゴズリング演じるスゴ腕ドライバーの主人公は、昼間は自動車修理工と映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を手伝うドライバーとして働いています。普段は無表情でクールな彼ですが、同じ階に住む人妻のアイリーン(キャリー・マリガン)と恋に落ちると、意外にも彼女にぞっこん。命をかけてでも俺が彼女を守ってやる!という勢いのおかげで、裏社会が絡むとんでもない犯罪に巻き込まれることになります。裏社会のヤバイ人たちから命を狙われることになった彼は、一人で次々と襲いかかってくる敵に挑みます。爽快なカーチェイスシーンももちろん最高ですが、素手での豪快な戦いっぷりもみどころです。とにかく、このドライバー、運転以外においてもめちゃくちゃ強いんです!また、裏社会との決着の付け方がかっこよすぎるので、ぜひ最後の最後まで目を反らさずに観てください。ちなみに、筆者が一番好きな彼のしぐさは、アイリーンにだけ時折見せるハニカミ笑顔です。

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティーナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン 他

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〈観客VS 脚本家 クリストファー・マッカリー〉
③『ユージュアル・サスペクツ』(1996)

巧みな物語構造により、アカデミー賞で脚本賞を受賞し、サスペンスの傑作と呼ばれている本作。麻薬密輸船の爆発事件で唯一生き延びたキント(ケヴィン・スペイシー)の回想によって物語が進んでいきます。事の発端はキントを含めた前科者5人がある事件の容疑者として集められたことでした。どうやら彼らは“カイザー・ソゼ”という恐ろしい伝説のギャングに操られていたようなのです。しかし、“カイザー・ソゼ”の姿を見た者は誰もいません…。本作のおもしろさは、一つの謎が解消されると、また新たな謎が浮かびあがってきて、次から次へと予想とは異なる方向に物語が展開していくところにあります。「恐らく、この人が犯人だろうなー」と思っては裏切られるという、サスペンスの醍醐味を何度も楽しむことができます。さらに、終盤にかけて大どんでん返しが待ち構えています。もはや、本作においては観客と脚本家の戦いと言ってもよいかもしれません。大どんでん返しがあるとわかったうえで観たとしても、スピーディーに展開していくストーリーに没入しているうちに、気づくとまんまと騙されているのです。そして、全ての真相がわかったら、すぐにもう一度頭から鑑賞することをお勧めします。一度目に観た時とは、異なる捉え方ができるシーンが多くあり、また違った楽しみ方ができますよ!

監督:ブライアン・シンガー
出演:スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー 他

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〈レイチェルvs過去の自分の記憶〉
④『ガール・オン・ザ・トレイン』(2016)

アルコール依存症のレイチェル(エミリー・ブラント)は好きだった夫と離婚し、職まで失い、正に人生のどん底にいるような状態。ある日、目覚めると体の至る所に血が付着しており、ひどい傷を負っていましたが、昨晩も泥酔状態であったためほとんど記憶がありません。しかし、彼女の元になぜか警察がやってきて、昨晩ある女性が失踪したことを告げられます。どうやら、昨晩の自分は何かとんでもないことをしたかもしれないと察したレイチェルは、失った記憶をどうにか思い出そうとするのですが、真相に近づくためにはもっと過去の記憶にヒントがあったのです…。本作はレイチェルを含む3人の女性をとりまく不倫、浮気、嫉妬、未恋…といった複雑な感情が絡み合った人間関係もみどころです。それらの謎が一つずつ紐解かれていくことで、徐々にレイチェルや失踪した女性の過去に何があったのかが見えてくる快感があります。そして、ラストには予想だにしていなかった衝撃の真相が待っています…!記憶がないって、本当に恐ろしいですよね…。

監督:テイト・テイラー
出演:エミリー・ブラント、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット、ジャスティン・セロー 他

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いかがだったでしょうか。今回ご紹介した作品は、どれも手に汗握る緊張感とハラハラドキドキ感が満載のため、普段家で映画を観る際はつい一時停止してしまうという方でも、最後までノンストップで観てしまうこと間違いなしです!さて、マズイ男vsヤバイ男の対決はどのような結果になっているのでょうか…。気になる方は、ぜひ劇場でお確かめください。

 

『最後まで行く』(5月19日公開)

【キャスト】
岡田准一、綾野剛、広末涼子、磯村勇斗、駿河太郎、山中崇、黒羽麻璃央、駒木根隆介、山田真歩、清水くるみ、杉本哲太、柄本明

【スタッフ】
監督:藤井道人
オリジナル脚本:キム・ソンフン
脚本:平田研也、藤井道人

(C)2023映画「最後まで行く」製作委員会
公式サイト:https://saigomadeiku-movie.jp/