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若いヤツには負けません!まだまだ現役な「長老系監督」(inハリウッド)のオススメ映画4選!

新年あけましておめでとうございます!今年は辰年でございます。鶴は千年、亀は万年という言葉がありますが、龍の寿命はなんと三千〜四千年ともいわれております。最長寿の干支とも噂される(?)龍にちなんで、今年の初めはハリウッドのご長寿監督にフォーカス!なかでも筆者オススメの4作を紹介させていただきます。

文:文:紙巻き(肺が真っ黒)

 

デニーロの過剰な演技が鳥肌モノ
マーティン・スコセッシ『ケープフィアー』(1991)

1962年のサイコスリラー映画「恐怖の岬」のリメイクを熱望したスピルバーグ監督は、お友達のマーティン・スコセッシを監督に指名、ロバート・デ・ニーロを主演に迎えて実現させました。「タクシードライバー」から「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」に至るまで、デニーロと組んだら右に出るものはいないスコセッシ監督。彼がデニーロをスクリーンに映せばあら不思議、身震い必至のサイコパスの誕生です。

レイプ罪による14年間の獄中生活を終え出所したマックスは、自分を敗訴に導いた、弁護士のサムへの復讐心を抱いて、彼の家族を恐怖のどん底に陥れます。デニーロの過剰なサイコ演技に加えて、全身イレズミ入りというサービス精神も本作のポイント。「マイ・インターン」のデニーロが好き、という人にこそ観てほしいです(笑)。そしてこの「ケープ・フィアー」、スピルバーグとスコセッシの初タッグによって、テレビドラマ化が進められているようです。2人にとって思い入れのある作品なのでしょうね。

監督: マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ニック・ノルティ、ジェシカ・ラング

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渋すぎる名作。これぞ男のロマン
ブライアン・デ ・パルマ『カリートの道』(1994) 

マフィア映画をこよなく愛する筆者が自信を持ってオススメする一本。「スカーフェイス」の後、デパルマ監督とアル・パチーノが再びタッグを組んだ作品です。

麻薬ビジネスで名を馳せた暗黒街の大物カリートは刑務所から出所、犯罪から足を洗うことを決意します(スカーフェイスの後日談?)。が、一度この世界で暴れてしまえば簡単には抜け出せません。街は仁義を失い、かつての仲間たちもカリートを裏切る。どうしようもなくなったカリートは仕方なく再び悪事に手を染める。まさに栄枯盛衰、栄華を極めた男の転落物語です。「スカーフェイス」での眼のギラついたハイエナのような佇まいから一転、裏社会に疲れ切ったアル・パチーノの纏う悲哀が渋くてたまりません。老いたギャングの凄絶な生き様、ハードボイルドな“男泣き”バイオレンスロマンを堪能できる至極の名作です。

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演: アル・パチーノ、ショーン・ペン

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このカタルシスを求めて映画を観る
リドリー・スコット『ブラックホーク・ダウン』(2002)

言わずと知れた巨匠、リドリースコット監督。86歳になった今もバリバリ現役で、昨年も最新作『ナポレオン』を公開しました。『ブレードランナー』『グラディエーター』など伝説的な作品を撮り続けてきたスコット監督作品の中で、今回紹介するのがこの作品。1993年、ソマリアでの内戦にアメリカ軍が介入し作戦を展開。ミッションは簡単に終わるはずでしたが、軍の最新鋭ヘリ「ブラックホーク」がゲリラに撃墜され、部隊は敵地の真っ只中に取り残されます。

物語としてはシンプルですが、この映画について語るべきなのは、終始張り詰めた緊張感が、ラストシーンで一気に解放されるカタルシス。ゲリラに取り囲まれて命からがら逃げる兵士たちも、それを観る私たちもどっと疲れます。そして最後の最後に、「お疲れ様でした」と言わんばかりの、逃げ帰った兵士たちを迎える現地民たちのスローモーション。心がスーッと音を立てるのが聞こえてきます。こんな表現はリドリースコットにしかできない、まさに神業。リドスコ、恐るべし。

監督:リドリー・スコット
出演:ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、エリック・バナ、ウィリアム・フィクトナー、ユエン・ブレムナー、サム・シェパード

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安楽死とヒトの尊厳。長寿監督の描く死生観
クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)

今回紹介する長老系監督のなかでも最年長のイーストウッド監督。彼こそ、ハリウッドの長老と呼ぶにふさわしい男ではないでしょうか。

家族と絶縁状態、ボクシングジムを営む老トレーナーと、父を失い、ウエイトレスのバイトで生計を立てる31歳の女ボクサー。親子ほど歳の離れた2人がボクシングを通じ、父と娘のような絆を育むさまを描いた本作。前半のサクセスストーリーから一転、ヒトの尊厳を問う、後半の痛切なドラマには、筆者もこんな結末があっていいのか、と衝撃を受けました。

本作や「グラン・トリノ」はじめ、イーストウッド監督が歳を重ねてから撮った作品には、家族、また死生観を描いた作品が多くあります。家族とは、尊厳とは。それは長い人生を生き、この世の酸いも甘いも知り尽くした長寿監督だからこそ答えの出せるテーマなのだと思います。

監督: クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン

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いかがでしたでしょうか。

ハリウッドの頂点にいまだ君臨する、まさに生きる伝説ともいえる長老監督たちの作品を紹介しました。現役バリバリの監督たちに倣って、今年も精力的に活動していきましょう。

今年もよろしくお願いします!

 

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