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【海外ニュース】サンダンス映画祭で高評価!A24による配給が決まった降霊術ホラーの予告編が解禁!

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

サンダンス映画祭は、毎年1月にアメリカ・ユタ州で開催されるインディペンデント映画の祭典だ。今年のミッドナイト部門(ホラー、スリラー、過激なコメディやジャンル分け不能な作品などを扱う)で公開されたオーストラリア製ホラー『Talk to Me(原題)』は高い評価を受け、A24が北米配給権を獲得したと話題のホラーだ。

主人公は母を亡くし、その死を引きずっている若者ミア。オカルト好きな友人たちに誘われパーティに行くと、そこにはエンバーミング(防腐処理)された人間の手があった。どうやら、この手を握って「Talk to me(私に話しかけて)」と呟くと霊を呼び出せるようだ。友人たちは最初遊び半分だったが、ミアがこれを行ったことで予想だにしない超常現象が起こり始める…というのがあらすじだ。A24作品の予告編ではいつも、A24のロゴが毎回その作品ならではのデザインになるというお遊びがあるが、本作の場合はこの生気のない手が「2」の形に折れ曲がる不気味なものになっている。

監督は、本作で長編デビューとなる双子のダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟。オーストラリア・アデレード出身の彼らは著名なYouTuberであり、2013年に作られたYouTubeチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」は登録者約670万人を誇る。投稿されているのは下ネタや残酷描写など過激なコンテンツが多分に含まれたおふざけ動画ばかりだが、ホラー表現には本気で取り組んでいるのが一目瞭然だ。彼らは、同じくオーストラリア出身のジェニファー・ケント監督のホラー映画『ババドック 暗闇の魔物』にもクルーとして参加。本作のプロデューサーには、『ババドック』を製作したコーズウェイ・フィルムズのクリスティーナ・セイトンとサマンサ・ジェニングスが名を連ねている。

ミアを演じるのはTVシリーズ『エデン:8つの真実』『ユー・ドント・ノウ・ミー』のソフィー・ワイルドで、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのミランダ・オットーなども出演。7月28日から全米公開予定だが、日本公開は未定だ。フィリッポウ兄弟は日本でも知られた存在であるだけに、映画監督としての腕前もお目にかかれる日を待ちたい。

 

 

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