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【海外ニュース】巨匠クリント・イーストウッド、人生最後の監督作が決定『Juror #2(原題)』ニコラス・ホルト、トニ・コレットが出演。

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

物事にはいつか終わりが来る。それは、長年ハリウッドで第一線を走り続けてきた映画人にとっても例外ではない。ちょうど1年前、失語症を理由にブルース・ウィリスの引退が発表された。そしてほぼ同時に、ジム・キャリーも引退を示唆する発言をし、実際にその後映画には出演していない。76歳の巨匠スティーブン・スピルバーグは、「語らずにキャリアを終えることは想像もできない」として自身の人生の物語を『フェイブルマンズ』として形にした。スピルバーグの場合はすでに次回作も決まっており引退の予定はないが、米Giant Freakin Robotによれば別の巨匠は次回作が最後の監督作と決めたようである。5月に93歳の誕生日を迎えるクリント・イーストウッドだ。

イーストウッドが最後に手がける予定の『Juror #2(原題)』は、法廷スリラーと伝えられている(原題は「陪審員2番」の意味)。殺人事件の陪審員が被害者の死に自分が関わってしまっていたのではと疑い、保身のために自分の秘密を使って他の陪審員に揺さぶりをかけるか、自首するかの究極の二択問題に悩まされるという内容だ。本作には『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルトと『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレット(ふたりは『アバウト・ア・ボーイ』で共演している)が出演するとされており、主人公の陪審員をホルトが務める可能性がある。コレットの演じる役柄については、陪審員のひとりなのか、弁護士、はたまた事件に直接関わる人物なのかは明らかになっていない。

イーストウッドが引退するという話が出たのはこれが最初ではない。監督・主演を務めた2008年の『グラン・トリノ』の時点では、俳優業に関する引退を示唆していた。しかし、4年後に『人生の特等席』で俳優として復帰。その後も、2018年の『運び屋』と2021年の『クライ・マッチョ』では監督・主演を務めている。今回イーストウッドが引退するとされているのは監督業についてのみで、俳優やプロデューサーとしての活動はまだ続けていくかもしれない。またもしかしたら、将来的に再び監督として戻ってくることになるかもしれないが、まずは本作の完成を楽しみに待とう。

ース
https://www.giantfreakinrobot.com/ent/clint-eastwood-directing-juror-2.html