映画『ヴィレッジ』完成披露イベント実施！横浜流星「故・河村Pの熱い思いを藤井監督が脚本にして、僕らが体現しました。」

2023.03.30

主演横浜流星 × 監督藤井道人 × プロデュース河村光庸
『ヴィレッジ』完成披露イベント実施！
横浜流星「故・河村Pの熱い思いを藤井監督が脚本にして、僕らが体現しました。」

『新聞記者』で第４３回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、記録的大ヒットとなった『余命10年』のメガホンを取った藤井道人監督のオリジナル脚本、そして『新聞記者』（19）、『ヤクザと家族 The Family』（21）、『空白』（21）などの話題作を世に贈り出してきたスターサンズの河村光庸プロデューサーの遺作となる映画『ヴィレッジ』が4月21日（金）から公開となる。

今回、本作の完成披露試写会が開催され、キャストの横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗（HiHi Jets / ジャニーズJr.）、古田新太、藤井道人監督が登壇した。

本作は、「村」という閉ざされた世界に、現代社会の闇を投影した異色のサスペンス・エンタテインメント。とある日本の集落を舞台に、そこで生きる人間たちのきれいごとだけでは生きていけないリアルな姿を描き、環境問題、限界集落、同調圧力、貧困と、広がり続ける格差社会、道を誤ったら這い上がる事が困難な社会構造の歪みといった、現代日本が抱える闇をあぶり出す。

主演の横浜は「渾身の作品が完成しました。1人でも多くの方に届くことを願っています」と挨拶。6回目となる藤井とのタッグについて聞かれると「7年の付き合いで、公私ともにお世話になっているですけど、藤井組での長編映画では初主演です。もちろん毎回全力で魂を込めてやっていますが、より一層気合いが入って今回は参加ました。」と振り返る。

本作は、スターサンズ代表の故・河村光庸が企画・製作・エグゼクティブプロデュースを担当した最後の作品。藤井監督は「スターサンズという僕を育ててくれた映画会社で流星が主演。責任がすごくあって押し潰されそうになる瞬間もありました。でも脚本作りの段階から流星に励ましてもらって、映画を撮ることが出来たので、一段落というか一安心みたいなところです。」とホッとした様子。横浜も脚本について「監督からの脚本を信じて待っていましたが、自分の思いも聞いてくれたので、役者をやってる中での恐れや迷い、今感じていることを監督には伝えました。それをすべて受け止めてくれて、何度も何度も練り直して愛のある脚本を完成させてくれました」と当時の心境を話した。

本作が俳優として2作目という作間は、横浜との思い出を聞かれると、「1日夜中の撮影があって、そのとき僕だけテッペン（24時）を越える前に上がったんです。始発の新幹線で帰らなくてはいけなかったんですが、寝るのはもったいないと思って撮影現場に残らしてもらったんです。とてもシリアスなシーンを撮影していたので、ベラベラ話すわけにもいかない状況だったんですが、（横浜の）集中力がすごい。何時間も終わるまで、ずっとぴしっとした表情で、弱音も吐かずやってらっしゃるので、すごいなあと思いました。」と話した。

横浜は作間について聞かれると「作品に対するまっすぐな姿勢を見て、すごく好感を持ちました。これから、もっとお芝居をやってほしいですね。すごく堂々としてたので2作目なのは意外でした」と話すと、作間は「2作目の舞台挨拶で、このTOHOシネマズ六本木ヒルズに立つとは思わなかったです。昨日もここで観てたので、まさこっち側に来るとは思わなかったですね（笑）」と話し会場を笑わせた。また作間の姉役となる黒木は「本当にいい子で。お菓子を作るのがすごく得意なんです。作ったものを写真で見せてもらったんですけど、お店で出してもいいぐらいでした」と話すと作間も照れ臭そうな様子だった。

また、間もなく4月を迎えるという事で、新社会人や新しいことに臨む人たちに向けアドバイスを送る場面も。古田は「日常が楽しければいいので、そんなに気張らず肩肘張らずいつも通りに。頑張ることはサルでも出来るんだから、頑張りましょうと。頑張って下さい皆さん（笑）」とエールを送った。

黒木は「皆さんは頑張ってと言って下さったんで、私は頑張らないことをお勧めます。頑張らなきゃ！と思っていると、頑張ることに疲れてしまうので。なんとなく友達と遊んだり、なんとなく美味しい物とか美味しいお酒を飲んだり。なんとなく生きても、なんとなく生きられるので（笑）あんまり頑張らないことをお伝えしておきます」とコメント。横浜は「常日頃から思ってるんですけど、人生一度きりだし、明日死ぬかもしれない。皆さんも後悔のないように、やりたい事があったらやる。やりたくなかったらやらない。そんなふうに過ごしてほしいと思います」とエールを送った。

最後に、藤井監督は「河村さんとは僕は親子同然というか師弟のような関係でこの映画を作りあげました。オールアップの日も元気に見届けてくれた彼に見せたかったですが、映画が完成して皆さんに届けられたので彼も喜んでいると思います。」と、故・河村プロデューサーへの思いを語る。横浜も「河村さんの熱い思いが込められていて、それを藤井監督が脚本にして、僕らが体現しました。その思いが観てくださる方々にしっかりと届いてほしいし、温かく受け取ってくださったら嬉しいです。観終わった後に何か残るものがあったら周りの方にもこの作品を勧めて、その思いを繋いでほしいです。」と挨拶しイベントは終了した。

超限定！カレンダー付きVillageフォトカードの特典付き！
ムビチケカードも発売決定！！

あわせて、2月23日（木／祝）より、超限定！カレンダー付きVillageフォトカードが特典に付いたムビチケカードの発売が決定！本作の撮影をつとめたフォトグラファー出身の川上智之による撮り下ろしキャラクター写真とカレンダーが表裏一体となったフォトカードとなっており、1年通して映画『ヴィレッジ』の世界を楽しめる特典となっている。

ムビチケカード：1,500円（税込み）、発売日：2月23日（木／祝）より発売
＊先着・数量限定／一部劇場除く
＊発売情報は各劇場HPをご確認ください。

【あらすじ】
美しい自然の裏に潜む現代社会が抱える闇—
ある村を舞台に、一人の男の変化と、社会構造の歪みを浮き彫りにしたヒューマンサスペンス!!
夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。神秘的な「薪能」の儀式が行われている近くの山には、巨大なゴミの最終処分場がそびえ立つ。幼い頃よりこの村に住んでいる片山優(横浜流星)は、美しい村にとって異彩を放つ、このゴミ処理施設で働いているが、母親が抱えた借金の支払いに追われ、ゴミ処理施設で働く作業員に目をつけられ、希望のない日々を送っていた。そんなある日、幼馴染の美咲が東京から戻ったことをきっかけに物語は大きく動き出す――。

【キャスト】
横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗、淵上泰史、戸田昌宏、矢島健一、杉本哲太、西田尚美、木野花、中村獅童、古田新太

【スタッフ】
監督・脚本：藤井道人
音楽：岩代太郎
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー：河村光庸　
制作プロダクション：スターサンズ
制作協力：Lat-Lon
製作幹事：KADOKAWA
配給：KADOKAWA／スターサンズ
製作：「ヴィレッジ」製作委員会
©️2023「ヴィレッジ」製作委員会　