【海外ニュース】ジェームズ・キャメロン『ターミネーター』の再リブートを匂わせ!?
映画史に残る、倒しても倒しても何度も蘇ってくるアンドロイドと言えば、やはり『ターミネーター』だ。では、映画史に残る、失敗しても失敗しても何度も蘇ってくる作品と言えば? やはり『ターミネーター』だろう。シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロン監督は、俳優のジェイソン・ベイトマンらがパーソナリティを務めるポッドキャスト「Smartless」にゲストとして呼ばれ、シリーズのさらなるリブートについて検討していると明かした。
映画は一般的に製作費の3倍回収できれば黒字と言われる。1作目の『ターミネーター』は640万ドルという超低予算で制作され、全世界でその10倍を超える約7830万ドルを稼ぎ出した超大ヒット映画だった。『ターミネーター2』は1作目の16倍となる約1億200万ドルもの製作費がかかっていたものの、きちんとその4倍以上の5億2000万ドルを回収した。ここまでは良かったが、キャメロンが関与せず2億ドルで作られた『ターミネーター3』は約4億3300万ドルしか稼げず、評判も芳しくなかった。さらに、クリスチャン・ベールを主演に据え再び2億ドルをかけた『ターミネーター4』は3億7100万ドルしか売り上げられず、シリーズは一度死んでしまった。同作には、同じ2009年公開のキャメロンの新シリーズ『アバター』1作目でも主演を務めたサム・ワーシントンが出ていたのが面白いが。
それから6年後の2015年、1度目のリブートが行われた。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で、4作目には出演していなかったアーノルド・シュワルツェネッガーがシリーズ復帰したが、製作費1億5500万ドルに対し売上が4億4000万ドルで続編の構想が立ち消えに。2019年にはシュワルツェネッガーに加え、キャメロンと2作目まで出演していたリンダ・ハミルトンがシリーズ復帰、再度リブートした。『ターミネーター:ニューフェイト』は、製作費1億8500万ドルに対し売上がシリーズ最低の2億6100万ドルとなり、3・4作目をなかったことにした2作目の“正統な続編”であったにもかかわらずまたもや復活に失敗してしまった。キャメロンは先日の米Deadlineのインタビューで、監督のティム・ミラーにシュワルツェネッガーの復帰を無理強いしたことが失敗の原因だったと振り返っている。
ポッドキャストでキャメロンが語ったのは、3回目のリブートということになる。配信の中で、キャメロンは「まだ何も決まっていないが、悪いロボットがおかしくなることよりAIの側面を描くだろう」と述べた。この企画がつつがなく進行するかは不明だが、『ターミネーター:ニューフェイト』の失敗を踏まえると、“ターミネーター・ウィル・ビー・バック”とはなってもシュワルツェネッガーによる「アイル・ビー・バック」はもう聞けないのかもしれない。
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