『ゴジラ -1.0』公開記念!こいつはおっかねぇ!怪獣&怪物映画特集!
来たる11月3日(金)、山崎貴監督による『ゴジラ -1.0』がいよいよ公開!海外進出も果たし、世界にその名を轟かせる大怪獣の進撃が再び始まろうとしています。戦後の荒廃しきった街を蹂躙するゴジラ、泣き叫び逃げ惑う人々、核爆弾炸裂か?!と思わしき大爆発、宙を舞う列車や戦艦etcが一挙に押し寄せる予告編からは、どうにもこうにもこの映画にハッピーエンドが待っているとは思えなくなってしまっている筆者ですが、この恐怖と絶望に満ち満ちた世界で一体どんな展開が待ち受けているのでしょうか..??
今回はそんな本作の公開を記念して、とにかく「おっかない」怪獣&怪物が暴れ回る映画を特集!ゴジラに負けず劣らず人々を恐怖に陥れてきたヤツらを「おっかねぇ!」ポイントともにご紹介します。
文:抹茶猫(今年こそホラーを克服したい)
手出すなよ!絶対手出すなよ!!
①『大魔神』(1966)
最初にご紹介するのは、タイトル文字のフォントからなんかもうおっかない今作。『座頭市』『曙狂四郎』などを手掛けた安田公義監督により時代劇×特撮のコラボレーションムービーが実現しました。上映された当時の男の子たちにとっては、きっと大歓喜のスーパーエンタメだったのではと思いますが、登場する大魔神の姿を見て、皆さぞ震え上がったことでしょう。時は戦国、丹波の国を舞台に、圧政によって民を苦しめる領主が「手を出してはならぬ」と言い伝えられる魔神の石像を愚かにもぶっ壊しにかかると、みるみる空が曇りだし、激しい暴風が吹き荒れ、地面が割れる..。そうです、神の怒りに触れてしまったのです。その後魔神像は人里へ降りていき、領主の城めがけてずんずんと突き進みます。喋らないし火も光線も吐かないし苦しむ民を救い出す訳でもない。怒りに満ちた表情で建物を淡々と破壊していくシンプルな挙動がひたすらに「おっかねぇ!」大魔神様のお姿をぜひ一度ご覧になってください。ちなみに、その後『大魔神怒る』、『大魔神逆襲』と続くエピソードでも人間は何らかの形で神の怒りを買ってしまっているみたいです。あぁ、恐ろしや恐ろしや..。
監督:安田公義
出演:高田美和、青山良彦、藤巻潤、五味龍太郎 ほか
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犬好きのあなたにも見てほしい
②『遊星からの物体X』(1982)
南極を舞台に「男がヘリコプターからワンちゃんを銃撃する」という衝撃のシーンから幕を開ける本作。なぜか執拗にそのワンちゃんを狙う男は地上に降り立つと、見境もなく観測基地の隊員たちをも巻き込み銃を乱射します。その後、男は射殺され、隊員たちは一命を取り留めるのですが、なぜ男はワンちゃんを狙っていたのか?それは、このワンちゃんが怪物だからなんです..。キョトンとしてるそこのあなた!これ本当なんです!!可愛らしい顔は裂け、もふもふの体からは無数の触手が飛び出し、虫とも動物ともいえないおどろおどろしい怪物がこのワンちゃんの正体です。その姿は公開から40年経った今見ても全く色褪せておらず、一度見たら脳裏にこびりつくほどに「おっかねぇ!」ものなんです。そしてこの一部始終を目撃した隊員たちの調査によって、この怪物は他の生物に同化できるという事実が明らかになり、事態は急展開。隊員たちはアイツが怪しいコイツが怪しいと互いが互いを疑い合い、どんどん殺伐とした雰囲気に。極限状態で浮かび上がる人間の「おっかなさ」と同化を繰り返す度に「おっかなさ」を増していく怪物のダブルパンチをぜひ一度食らってみてはいかがでしょうか?
監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル、ウィルフォード・ブリムリー、リチャード・ダイサート ほか
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ソン・ガンホは走るよどこまでも
③『グエムル 漢江の怪物』(2006)
舞台は韓国、漢江と呼ばれる川から現れた謎の怪物に娘のヒョンソをさらわれてしまったカンドゥは父、弟、妹と共に勇敢にもヒョンソ救出に向かいます。いや、なんて愛と「勇気」に溢れた家族!人にさらわれてるならまだしも、さらってったのは怪物ですからね。言葉も通じないでっかい怪物!一見どこにでもいそうな家族なのですが、ただもんじゃないですよ彼ら。ちなみにこの怪物というのが、先ほどのワンちゃん同様に顔が裂けるタイプのヤツです。加えてコイツが1番「おっかねぇ!」のが、お住まいが水中だってこと。なかなかこちらから手を出せません。ビュンビュン泳ぐし、長い尻尾を駆使して地上でも俊敏な動きを見せるやっかいなヤツなんですよこれが。カンドゥたちがこの怪物にどう立ち向かっていくのか、そして無事にヒョンソ救出を果たせるのか?怪物以外にももう1つ恐ろしい要素が絡んでくることで事態はさらに切迫していくのですが..。ぜひ本編をご覧になってお確かめください!
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、ペ・ドゥナ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル ほか
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もしも明日、ヤツが現れたら…
④『シン・ゴジラ』(2016)
何を隠そう、『ゴジラ -1.0』は本作の公開以来実に7年振りにゴジラがスクリーンで暴れる機会ということで、最後はこの作品に触れておかねばならないでしょう。庵野秀明総監督の下、現代日本に突如として現れたゴジラに立ち向かう人々の姿が描かれました。ゴジラの出で立ちはもちろんのこと、国会議事堂をはじめ見覚えのある建物や街が次々に破壊され火の海と化していく東京の光景にはさすがに胸がざわつく「おっかなさ」を感じます。「いやいや、そうは言ってもフィクションフィクション♪」と割り切れる方なら心配ないのですが、本作が本当に「おっかねぇ!」のは、全編通しての”リアリティ”!!総理大臣をはじめ各省庁のお偉いさんが大集合して会議が開かれ、対策チームが組まれ、専門家が呼ばれ、アメリカが絡んできて..と、もし明日ゴジラが現れたとしたら、きっとこうなっていくぞと言わんばかりに転がっていく展開が、途端に、現実世界と空想世界の距離をグッと縮めます。朝目覚めてテレビをつけたら「【速報】※蒲田くん出現」なんてことがあるかも..?(今ではすっかり人気キャラですが、迫り来る蒲田くんの不気味さが初見時から未だ忘れられない筆者です)
※:本作で5つの形態変化をみせるゴジラの2番目の姿。名前の由来は”蒲田に上陸した”から。シンプル!!!)
総監督:庵野秀明
監督:樋口真嗣
出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾 ほか
Prime Videoで視聴する→ごじら
U-NEXTで視聴する→ごじら
さて、今回は怪獣&怪物映画を「おっかねぇ!」ポイントと共に4作品ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?怪獣・怪物のビジュアルや仕草はもちろん、未知の存在を目の前にした人間のリアクションにも「おっかなさ」を感じてしまう、そんな作品を今回はピックアップしてみました。是非皆さんも「こいつはおっかねぇ!」ってヤツら、見つけてみてください!さぁ、気づけばアイツの足音もすぐ後ろまで聞こえてきていますよ…
生きて、抗え。 焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。 残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。 ゴジラ70周年記念作品となる本作『ゴジラ −1.0』で監督・脚本・VFXを務めるのは、山崎貴。 絶望の象徴が、いま令和に甦る。ラージフォーマット(IMAX、MX4D、4DX、Dolby Cinema)を含め、東宝配給作品最大級となる全国500館以上での公開が決定。
【キャスト】
神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介
【スタッフ】
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
製作・配給:東宝(株)
制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
©2023 TOHO CO.,LTD.
公式サイト:https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/
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