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【BOND60 公開記念特集】「スカイフォールへの道」(その1)/『007 スカイフォール』怒涛のアクションと郷愁に揺れ動く、最強のオープニングシークエンス!

『スカイフォール』は007シリーズの中でも屈指の名作といわれていますね。評価ランキングなどでは常に『ロシアより愛をこめて』『カジノロワイヤル』などと並んで1位の常連となっています。

でもこの『スカイフォール』、突然観たらだめです。

いや、ダメじゃない、突然見てももちろんエンタメとして十分面白んだけど、いくつか過去の007映画を経由して、“その想いを抱いて観る”とさらに味わい深い映画で、スクリーンの向こうに過去のジェームズ・ボンドが次々に脳裏をよぎる、つまりシリーズ集大成の007が見れるわけで、その意味では、これこそ紛うことなき最高傑作だと思います。

なので、今回は『スカイフォールへの道』と題して、スカイフォールをより愉しむための007シリーズ心得みたいな感じで行ってみたいと思います。

もちろんポイントは第一弾からの流れで「女とクルマと007」です。

今回は11月17日からの第二弾上映作品を基本抑えつつ語れればと思います。さあ、そんな感じで「スカイフォールへの道」いってみましょう!

 

文:たんす屋(神社好きの中年Youtuber)

 

 

『007 スカイフォール』(2012)
怒涛のアクションと郷愁に揺れ動く、最強のオープニングシークエンス!

『スカイフォール』のオープニングシークエンスは、過去いくつも「最高だ!」「素晴らしい!」と言われてきた007シリーズの中でもさら最高レベルで、私の中ではスピルバーグの『レイダーズ』の黄金像を奪って、ゴロゴロ大きい石に追いかけられるあのオープニングと並んで映画史上ナンバー1です。

ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドはクルマからバイク、バイクから列車、ショベルカー、そして列車と目まぐるしく動き、敵を追跡していきます。どえらい迫力のアクションを涼しい表情でこなすダニエル・クレイグの青い瞳が印象的で、女性ならもはやここでキュン死レベルです。

特にバイクで市街地の屋根をやや破壊しながら駆け巡るシーンは圧巻なわけですが、この地はトルコ・イスタンブール。遠くにアヤ・ソフィア大聖堂などを仰ぎ見る観光地グラン・バザールの屋根なのです。世界遺産の街で何たる傍若無人と思いますが、そこが007シリーズの魅力、よく考えてみればイスタンブールは過去の名作『ロシアより愛をこめて』の舞台、いきなりショーン・コネリーを思い出すファン想いの展開。そして登場するミス・マニーペニー。冒頭の凄まじいアクション展開にハラドキしつつも、ニヤリが止まりません。

監督のサム・メンデスはどう考えても超がつくジェームズ・ボンドオタクでしょうね。それまでダニエル・クレイグ版では封印されてきたスパイギミックを復活させてきた。若返って生き還ってきたQは、ペン型爆弾という007往年の名秘密兵器を“古い”と一蹴し、ボンドに掌紋認証システムのついたワルサーPPKと発信器のみを提供する。「古いものを否定しながら、新しい見せ方で再提案する」これは『スカイフォール』という作品が持つ重要なテーマでもあります。

そして、その想いが頂点に達するのが話も中盤、クライマックスに向けて登場する“ボンドカー”アストン・マーチンDB5です。(続く

 

次回:【BOND60 公開記念特集】「スカイフォールへの道」(その2)/原点にして頂点。アストン・マーチンDB5の劇的復活!『007/スカイフォール』『007/リビング・デイライツ』『007/サンダーボール作戦』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

 

 

<BOND60 007 4Kレストア 10作品 上映作品一覧>

第2弾:11月17日(金)〜

■『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ No Time to Die』2021年/ダニエル・クレイグ
■『007/スカイフォール Skyfall』2012年/ダニエル・クレイグ
■『007/リビング・デイライツ The Living Daylights』1987年/ティモシー・ダルトン
■『007/サンダーボール作戦 Thunderball』1965年/ショーン・コネリー
■『007/ドクター・ノオ Dr. No』1962年/ショーン・コネリー

◎劇場情報はコチラ
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=cQkXFvH7

 

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