雨雨ふれふれもっとふれ!梅雨の時期に見たい「#雨がすごすぎる映画」特集
また雨が憂鬱な季節がやってきました。降らなきゃ降らないで困りますが、どうしても外出がおっくうになるし、傘を持たないといけないのも煩わしいですよね。でも、映画の中の雨が使われているシーンは印象に残りやすいもの。『雨に唄えば』のダンスシーンなどは見ていてマネしたくなります。そこで今回は、ツイッターで話題の「#雨がすごすぎる映画」を4本紹介します。
もはや水中!?常軌を逸した降水量!
1.『マトリックス レボリューションズ』(2003)
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雨と聞いてまず思い出すのは、やはり『マトリックス』。シリーズのトレードマークとも言える、雨のように上から下に振ってくるあのカッコ良い緑色の文字列は、「マトリックス・デジタル・レイン」と呼ばれています。そしてそれ以上に忘れられないのは、3部作の完結編『マトリックス レボリューションズ』の終盤で描かれる主人公ネオと宿敵エージェント・スミスの最終決戦で降るどしゃ降りの雨! 仮想世界マトリックスの中で空中を飛び回りながら戦うので、時々ネオたちまで地面に降ってきます。観戦しているおびただしい数のエージェント・スミスのことはひとまず置いといて、打撃の衝撃で吹っ飛ばされた水滴が巨大な球を形成する描写など、もはや水中のような美しさ。最後にふさわしい名シーンと言えるでしょう。完結編だけに、まさに「雨降って地固まる」ですね。
監督:ラリー(ラナ)&アンディ(リリー)・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィービング 他
画面を白黒に染め上げる墨のような雨!
2.『SHADOW 影武者』(2018)
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チャン・イーモウ監督と言えば、『HERO』や『LOVERS』などの武侠映画。特に、『HERO』は『マトリックス リローデッド』とカンフーなどの要素が共通しており日本公開もほぼ同時だったために、「西の『マトリックス』、東の『HERO』」なんて言葉も生まれたようです。そんな監督が久々に撮った武侠映画が本作。ルックからして独特で、カラー映画でありながら、白と黒を基調としているためモノクロにも見えます。むしろ、映画というより、墨で描かれた水墨画と表現した方がしっくり来ます。大雨の降りしきる中、領土奪還のため弱小国の民が大国に立ち向かうのですが、その際に使う武器は雨だけに傘! 鉄の刃が何本も重ねられており、仕掛けを発動させれば刃を飛ばすこともできます。体の下に敷いて回転させれば、コマのように坂道を高速で下れる優れもの。雨映画としてだけでなく、傘映画としてもチェックしたい一本です。
監督:チャン・イーモウ
出演:ダン・チャオ、スン・リー、チェン・カイ、ワン・チエンユエン 他
ありえない! 豪雨の代わりに降る血の雨
3.『NOPE/ノープ』(2022)
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どれだけ長い雨も、雲が流れれば止みます。しかし、時には全く動かない雲もあるのです。いえ、もしかしたらそれは雲ではなく、地球には属さないモノなのかも…。OJとエメラルドの兄弟は、父の命を奪った謎の飛行物体の正体を掴もうとしますが、相手から認識されたために狙われます。嵐の夜、自宅に隠れてやり過ごそうとすると、巨大な飛行物体は家の上空でストップ。雨よけになって良かったね…と思ったら大間違い。飛行物体は人間などを吸い上げてしまうので、水の代わりに違うものを降らせます。誰かが持っていたカギ、コイン、大きな馬の像…そして血液。文字通りの血の雨が降ってくるのです! OJたちの父親は降ってきたコインに当たって死んだのですが、実際にはビルの上から降ってきたコインに当たっても死ぬことはないそうです。良かったですね。でも血の雨は嫌です。
監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー、スティーブン・ユァン 他
死者は生者に。雨水は火花に!
4.『魔界転生』(2003)
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1981年に作られた深作欣二監督の同題作品のリメイクです。徳川幕府に皆殺しにされた反乱軍を率いていた天草四郎時貞は、その強い復讐心でこの世に蘇ります。そして、生者を生贄にする死者蘇生の術により、今は亡き剣豪たちを生き返らせ、幕府を滅ぼそうとするのです。主人公の柳生十兵衛が次々に襲いくる魔界の住人たちを斬り伏せ四郎との最終決戦に臨むと、嵐が吹き荒れ、雷が城を十字に引き裂きます。そして、ふたりが退治した時。空間は魔界に取り込まれたような風景になり、雨粒が火花に変わるのです! 地面に落ちた火花は水しぶきを立てるがごとく散り、薄暗い画面を明るく燃え上がらせます。かなりフレッシュな見た目のシーンですが、この中で平然と戦える十兵衛ももはや人間ではないような気がするような…。
監督:平山秀幸
出演:窪塚洋介、佐藤浩市、麻生久美子、杉本哲太 他
いかがだったでしょうか。
窓の外で少しくらい雨が降っていても、これらの作品と比べたら全然マシなはず。何か用事があっても暗い気持ちを吹き飛ばし、水たまりを蹴飛ばしながらルンルン気分で歩きましょう!
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