『TBSドキュメンタリー映画祭 2022』アンバサダー就任記者会見レポート！爆笑問題・太田光が“これを観ておけば間違いない”ドキュメンタリー作品について語る！

2022.03.11

『TBSドキュメンタリー映画祭 2022』
アンバサダー就任記者会見レポート！
太田光が“これを観ておけば間違いない”ドキュメンタリー作品について語る！

3/18(金)〜3/24(木)までヒューマントラストシネマ渋谷で開催されるTBSドキュメンタリー映画祭 2022。それに先駆けて3/11(金)、渋谷の東京カルチャーカルチャーにて映画祭のアンバサダー就任記者会見が行われた。映画祭では、政治家からアイドル、雪山から戦場まで、多種多様なテーマを取り上げた11本のドキュメンタリー映画が上映される。アンバサダーに就任したお笑いコンビ・爆笑問題の太田光が映画祭の見どころや特に気になる作品などについて語った。

太田は普段、爆笑問題として政治や時事ニュース、社会情勢を盛り込んだキレのあるネタを披露している。これまでに観た中で印象に残っているドキュメンタリー作品は、原一男監督の『ゆきゆきて、神軍』と『全身小説家』だと言う。今回のラインナップの中で特に気になるものを尋ねられると、現地からパレスチナの紛争に迫った『戦争の狂気中東特派員が見たガザ紛争の現実』、日本の国旗「日の丸」についての意見を問う街頭インタビューをまとめた『日の丸～それは今なのかもしれない～』、太田自身も何度か対談している政治家、石破茂を追った『石破茂・嫌われた正論 10人の証言』の3本を挙げた。

『戦争の狂気』については緊張感をもって鑑賞したという太田。大量に発射されるロケット弾の映像には「画に力があった」と言及し。昨今のロシアによるウクライナ侵攻にも触れ、「若い人たちにこそ観てほしい」と語った。『日の丸』については、「1967年に放送された、劇作家・寺山修司が構成を務めたオリジナル版を観たことがある」と話し、それを現代に蘇らせた今回の作品を「今と昔の思想的な違いもそうだが、まず人間の顔つきが違っており比較できて面白い」と評した。

『石破茂・嫌われた正論』については、「相当はっきりと安倍（晋三）さんへの不満も漏らしていた。テレビではあそこまで言わないはず」と、ドキュメンタリー映画だからこそ可能になった部分について真面目に触れるも、デートにオススメな作品として本作を挙げ、「カップルで観ると、新たな愛の形が生まれるのでは」とボケてマスコミ陣を笑わせていた。

自身がドキュメンタリー映画を監督するならどのような内容にするかと問われると、「映画業界における性犯罪。映画監督が女優にどのようなセクハラをしているのかをリアルに撮りたい。あの出来事は許せないので」と、時事ネタにチクリ。勢いは止まらず、お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建に触れ、「渡部の一日に密着したい。渡部と東出昌大を交互に映すのも良いかも」と語った。

以前、太田は自身が企画して敬愛する落語家・立川談志を取り上げたドキュメンタリー的な作品を撮った。7台のカメラで記録した膨大な量の映像と格闘した経験を思い出しながら、「どの部分の映像を使うべきなのかの判断が難しく、相当時間がかかった。フィクション以上にドキュメンタリーの方が難しいと思う」としみじみ。ドキュメンタリー作家へのリスペクトを口にした。

「爆笑問題を題材にしたドキュメンタリーを撮りたいと言われたらどうするか」と聞かれると、「面倒くさいから嫌」とはにかみながらも一蹴。最後に、記者から本映画祭全体の魅力・見どころについて問われると、「ラインナップ作品全てが今の現象に繋がっているので、どの作品から観ても良い。ドキュメンタリー映画はテレビのニュースよりものめり込んで観ることができるし、世の中のニュースに興味を持つきっかけになりえると思う」と述べ、笑いの絶えないアンバサダー就任記者会見は幕を閉じた。