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『マトリックス レザレクションズ』公開記念!ムービーマービー編集部が『マトリックス』への思いを語る!<第3回>「マトリックス避けと日本文化の影響」

いよいよ今週末より17年ぶりのシリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』が公開となります。今やSF映画の金字塔とも言えるマトリックスシリーズの最新作ということで、シリーズのファンはもちろん、多くの映画ファンも一目置く、この冬一番の話題作であることは間違いないでしょう。

しかし100%楽しみかと言われると、そこはまたそれぞれ違う思いあるでしょう。「なぜ今になって続編なんか?」、「あの時完結したはずでは?」、「なぜローレンス・フィッシュバーンは出ない?」こんな疑問を抱くファンは多いはず。それに、古参の映画ファンが「映像革命をも新した傑作」と思う一方で、若い世代にとってはそもそも『マトリックス』という作品自体を知らない人も多いはずです。一口に『マトリックス』と言っても、世代や環境によってこの最新作に対する想いは様々でしょう。

そこで今回、ムービーマービでは最新作『マトリックス レザレクションズ』の公開に際して特別企画を実施。編集部20代〜50代のライターが、それぞれが胸に抱く『マトリックス』への想いを語ります!

第3回:マトリックス避けと日本文化の影響」

文:片山大輔(映画と珈琲とキット・フィストー)

『マトリックス』への想い・感想を聞かれると、開口一番に「ただ、凄かった..」。そんな抽象的な言葉を選んでしまう。本作が公開された1999年、筆者の年齢はまだ1桁前半。同じカタカナの6文字でも「ウルトラマン」にハマっていた頃だ。その後、『スター・ウォーズ』をきっかけにSF映画をよく観るようになり、その流れで『マトリックス』を鑑賞した。続編の『リローデッド』『レボリューションズ』も鑑賞済み。実家には本作のトリロジーBOXもあるが、今、改めて感想を聞かれると、「とにかく、凄かった..」という印象しか残っていない。本作の鑑賞当時はまだ幼く、理屈よりも感覚的に映画を楽しんでいた。そのため、アクションのカッコよさやド派手さはしっかりと記憶している。特に、ビルの屋上でのバレットタイムのシーンは衝撃だった。

エージェントに対して銃を撃つネオ。しかし、高い能力を持つエージェントは、あっさりと銃弾をかわす。ここのエージェントが銃弾を避けるときの残像にまず痺れる。そして、逆にネオに対して銃を撃つエージェント。ネオは体を後ろに倒れ込むように銃弾を避ける。これが、通称”マトリックス避け”だ。『マトリックス』の代名詞とも言われるこのシーンに興奮を隠しきれない。ちなみに、この”マトリックス避け”のシーンは、ファンの間では「Trinity Help」と言われているようだ。本編を観たことがなくても、このシーンは知っているという人も多いのでないだろうか。

ここまで記事を執筆していて、思い出したことが一つある。それは、マトリックスと日本文化の関係性だ。ネオとモーフィアスが畳の上で闘うシーンや『リローデッド』でモーフィアスが日本刀を手にし、ザ・ツインズが乗る車を斬るシーンなど、日本文化の影響が随所に見られる。オープニングシーンの黒幕に緑色の文字が上から下に流れていく「マトリックスコード」と呼ばれる映像。この映像にもカタカナを反転させた文字が使用されており、その文字が「お寿司のレシピ」だったという小ネタもある。新作『レザレクションズ』の本予告にも、富士山や新幹線、満開の桜といった日本の要素を含んでいることが確認できる。

18年ぶりに動き出す『マトリックス』シリーズ。本シリーズをどう復活<レザレクションズ>させ、どうアップデートさせたのか。2021年は、1996~1997年に放送された「ウルトラマンティガ」の”真髄”を継ぐものとして企画され、あの超古代の光の巨人伝説が令和の世に蘇る「ウルトラマントリガー」も特撮ファンの間で話題になった。しかし、今冬は同じカタカナの6文字でも『マトリックス』にハマってみようと思う。アクションシーンはもちろん、劇中で描かれる日本の文化・美しさにも注目したい。

 

【関連記事】

第1回:「いつも大きな作品の影に隠れていた『マトリックス』という映画」

第2回:「物語の“よみかえ”を教えてくれたあの作品が、今ここに“よみがえ”る!」

第4回:「1999年、『マトリックス』を目撃したあの夏。」

第5回:「人生劇場から、宣伝劇場へ」

 

 

【作品紹介】
目に見えるものが真実とは限らない。あなたが疑ったこともないこの[世界]は、本当に[現実]なのか?未来を選ぶとき、あなたの世界は一変する。何を信じるべきか、自分の目で見極めろ。全世界で空前の社会現象を巻き起こしたアクション超大作の新章、ついに登場。もし世界がまだ「仮想世界=マトリックス」に支配されていたとしたら、もし主人公ネオが救世主ではなかったとしたらーー!いま、新たな未体験の世界に飛び込む覚悟はあるか?

【キャスト】
キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、プリヤンカー・チョープラー、ニール・パトリック・ハリス、ジェシカ・ヘンウィック、ジョナサン・グロフ、クリスティーナ・リッチ

【スタッフ】
監督:ラナ・ウォシャウスキー

公式サイト:matrix-movie.jp
公式Twitter:@matrix_movieJP #マトリックス #マトリックス復活

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12月17日(金)より全国公開!