「ムービーマービーアワード2021」ノミネート作品⑧『プロミシング・ヤング・ウーマン』キャリー・マリガンの集大成がここに！
ムービーマービーが読者の皆様と共に毎年ベストな1本を決める最もユーザーフレンドリーな映画賞「ムービーマービーアワード」。今回は、昨年末からTwitterで募集した作品と、ムービーマービー編集部が選出したノミネート作品、計14本の中から今年度の「ぜったい面白い映画大賞」を決定します！
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ノミネート作品⑥
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
キャリー・マリガンの集大成がここに！
キャリー・マリガンという女優の名を聞いて、思い浮かぶ作品はなんだろうか。“21世紀のオードリー・ヘプバーン”と絶賛を受けた『17歳の肖像』、トップレスにヘアヌードまで見せる体当たり演技をした『SHAME-シェイム-』、ドライバーと惹かれ合う人妻を演じた『ドライヴ』・・・この他にも『華麗なるギャツビー』、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』、『未来を花束にして』、『ワイルドライフ』など印象的な作品は多数ある。そんな彼女の真の代表作となるのは間違いなく『プロミシング・ヤング・ウーマン』だろう。
医学部に在学するほどの優秀なカサンドラは、まさに「未来を約束された若き女性＝プロミシング・ヤング・ウーマン」だったもののある事件がきっかけでその未来を捨てる。その事件や、彼女がそのためにとった驚きの復讐が驚きで、世間の多くの人(主に男性)に恐怖を与えたことだろう。女性への性暴力という、ハリウッドでも問題となっている非常にタイムリーな題材を大胆かつ挑戦的に描いた作品となっている。本作の監督・脚本・製作は女優のエメラルド・フェネルが務めており、女優のマーゴット・ロビーが製作(本作は彼女が立ち上げた会社が製作している)、主演のマリガンも製作総指揮を務めている。女優としてだけでなく監督、脚本、製作といったサイドでも男性映画人と肩を並べて仕事している、その代表例とも言える映画でもあるわけだ。今はまだ「女性監督」、「女性プロデューサー」と呼称されることが多いが、本当に近い将来には、その呼称すら古いものとなるだろう。
ちなみにマリガンの次回作『She Said』はハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件を題材にした映画でとなっており、マリガンは実在のジャーナリスト、ミーガン・トゥーイを演じる。こちらも非常に楽しみな映画だ。まぁ色々と書きはしたが、『プロミシング・ヤング・ウーマン』は近年の女性への暴力問題というのを抜きにして、純粋に映画として面白いので、これは是非観てもらいたい映画だ。ちなみにこの映画にはアルフレッド・モリーナがノンクレジットで出演しており、マリガンと二人きりで会話するシーンがある。『17歳の肖像』では親子を演じた両者が再びスクリーンで共演するシーンは、マリガンのファンであれば感涙ものだ。そんなマニアックなポイントもぜひ楽しんでもらいたい。
【キャスト】
キャリー・マリガン、ボー・バーナム、ほか
【スタッフ】
監督・脚本：エメラルド・フェネル
制作：マーゴット・ロビー
配給：パルコ
(C)2020 Focus Features
公式サイト：https://pyw-movie.com/
★応募はこちらから！！
投票期間：1月17日（月）～2月4日（金）
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