「ムービーマービーアワード2021」ノミネート作品⑨『JUNK HEAD』たった一人の男による7年分の狂気！でもその全てが愛おしい！
ムービーマービーが読者の皆様と共に毎年ベストな1本を決める最もユーザーフレンドリーな映画賞「ムービーマービーアワード」。今回は、昨年末からTwitterで募集した作品と、ムービーマービー編集部が選出したノミネート作品、計14本の中から今年度の「ぜったい面白い映画大賞」を決定します！
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ノミネート作品⑨
『JUNK HEAD』
たった一人の男による7年分の狂気！でもその全てが愛おしい！
ここ最近のストップモーション・アニメ界隈は『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』で知られるトラヴィス・ナイト率いる「スタジオ・ライカ」の独占状態だったと思います。まさか日本から最高のストップモーション・アニメ作品が作られるとは夢にも思っていませんでしたね。
ディストピアな世界観、独自の言語を話すキモ可愛いキャラクターたち、人によってはこういうの苦手な方もいるでしょうが、個人的には全て刺さりましたね。CGは一切なし。汚い地下世界や、そこに生きる変なやつら、全てミニチュアで表現され、見ているだけで幸せな気分になれます。ベタな表現ですが1回観ただけは拾いきれないくらい、細部まで作り込まれています。
そして映画を見た人ならば、思わずギョッとしたであろうエンドロール。監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽などなど、ほぼ全ての役職が堀貴秀名前で埋め尽くされている件（笑）堀監督がTV出演した際、本作を一人で作っていた理由がシャイだからと言っていたのを見ましたが、本当にその理由だけで『JUNK HEAD』を作り上げたのだとしたら狂気の沙汰です。スゴすぎます。でもその全てが愛おしく、ずっと見ていたいと思ってしまいます。
今作は3部作構想の第1部。すでに次回作のコンテは出来上がっていて、資金さえあればすぐにでも制作に取り掛かれるそうです。絶対に作って頂きたい。次はスタッフを沢山入れて早めに仕上げてほしいです。さすがに7年はかからないでしょうね。
【ストーリー】
人類は遺伝子操作により長寿を得たが、代償として生殖能力を失った。さらに環境汚染、ウィルス感染により、世界は滅亡への道を歩んでいた。新たな命を生み出すカギは、地下で独自に進化した人工生命体マリガンに隠されていた。今、未来を救うために“主人公”が迷宮へと潜入する─！
【スタッフ】
監督・原案・キャラクターデザイン・編集・撮影・照明・音楽：堀貴秀
音楽：近藤芳樹/制作：やみけん
配給：ギャガ/製作：MAGNET
©️2021 MAGNET/YAMIKEN
公式HP：gaga.ne.jp/junkhead
★応募はこちらから！！
投票期間：1月17日（月）～2月4日（金）
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